介護保険の上限額とは?超えた分はどうなるのか

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-22

介護保険は使い放題ではありません。1か月にどれだけ使えるかの枠が決まっていて、その枠の広さは要介護度で変わります。ケアプランは、この枠の中を組み立てる作業でもあります。

上限は「円」ではなく「単位」で決まっている

介護保険の上限額は、円ではなく単位という数え方で決められています。1単位の値段は10円が基本ですが、地域とサービスの種類によって10円より高くなります。人件費の水準が地域で違うためで、都市部ほど高くなります。

このため、同じ要介護3でも、実際に使える金額は住んでいる地域で少し変わります。ケアプランに書かれた単位数を見て、金額が気になるときはケアマネジャーに聞けば、その地域の換算で教えてもらえます。

上限を超えたらどうなるか

上限までは1割から3割の負担で使えます。超えた分は全額が自己負担になります。 1割負担の人であれば、超えた部分だけ負担が10倍になる計算です。

ただし、超えること自体が悪いわけではありません。介護をする家族が倒れそうなときに、上限を超えてでもショートステイを足すという判断はあり得ます。大切なのは、超えることを知らないまま請求書で気づく事態を避けることです。

上限の外にあるもの

介護保険の対象外の費用は、そもそもこの上限とは関係ありません。施設の食費・部屋代、デイサービスの食事代、おむつ代などは全額の自己負担で、上限の計算にも入りません。

負担が重くなったときのしくみ

1か月の自己負担が一定の額を超えたときは、超えた分が後から戻る高額介護サービス費があります。上限を超えて全額負担した分は対象になりませんが、通常の1割から3割の負担が積み上がった場合には効きます。

上限が余ったら、翌月に繰り越せますか。
できません。上限は1か月ごとに区切られていて、使わなかった分は消えます。
上限を超えそうなとき、事前に分かりますか。
ケアプランを作る段階で単位数の合計が分かります。ケアマネジャーは超える見込みがあれば説明する立場にあります。心配なときは「今月は上限に対してどれくらいですか」と直接聞いてかまいません。

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