特定施設入居者生活介護とは?介護付き有料老人ホームの仕組み

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-21

有料老人ホームのパンフレットには「介護付き」「住宅型」という言葉が並びます。この違いを作っているのが、特定施設入居者生活介護という指定です。費用の仕組みも、受けられる介護もここで変わります。

特定施設入居者生活介護とは

有料老人ホームなどが都道府県から「特定施設」の指定を受けると、その施設の職員が入居者へ直接介護を行えるようになります。これが特定施設入居者生活介護です。広告では「介護付き有料老人ホーム」と表示されます。

指定を受けられるのは、有料老人ホーム・軽費老人ホーム(ケアハウス)・サービス付き高齢者向け住宅の3種類です。どれも建物の種類が違うだけで、受けられる介護の仕組みは同じです。

「介護付き」と「住宅型」の違い

介護付き(特定施設)住宅型
介護をする人施設の職員外部の訪問介護など
費用の仕組み要介護度ごとの定額使ったサービスの分だけ
使いすぎたとき定額なので変わらない上限を超えた分は全額自己負担
介護が軽いとき割高になることがある安く抑えられる
事業所を選べるか選べない(施設の職員)選べる

介護が重くなるほど「介護付き」が有利になり、軽いうちは「住宅型」のほうが安く済みます。入居のときに軽くても、数年後を考えると介護付きを選ぶ人が多くなります。

外部サービス利用型という形もある

特定施設の中には「外部サービス利用型」という形があります。施設がケアプランを作り、実際の介護は外部の事業所が行う仕組みです。費用の考え方が通常の特定施設と違うので、どちらの型かを必ず確かめてください。

費用の目安

内訳月あたりの目安
介護保険の自己負担(1割・要介護1)約1万6,000円
介護保険の自己負担(1割・要介護5)約2万5,000円
家賃・管理費5万円から20万円以上
食費4万円から6万円
合計おおむね15万円から35万円

入居のときの一時金は0円の施設から数千万円の施設まであります。一時金を払う代わりに月々を抑える形と、一時金なしで月々を高くする形の2通りが多く見られます。

介護保険の自己負担が1割の場合の目安です。これとは別に、家賃・管理費・食費・光熱費・おむつ代がかかります。入居時に必要なお金は施設ごとに大きく違います。正確な金額は施設にご確認ください。

ほかの住まいとの違い

入居の条件費用の目安(月)待ち
介護付き有料老人ホーム施設による(自立から要介護5まで)15万から35万円短い
特別養護老人ホーム原則要介護3以上8万から15万円長い
グループホーム認知症の診断がある人12万から20万円地域による
介護老人保健施設要介護1以上・在宅復帰が目的9万から17万円中くらい

費用は高くなりますが、待たずに入れることが多いのが特定施設の利点です。特別養護老人ホームの順番を待つあいだ、ここで過ごすという選び方もあります。

自立でも入れますか。
施設によります。自立から受け入れる施設と、要介護1以上に限る施設があります。自立で入って、介護が必要になったらそのまま暮らせるかも確かめてください。
入居一時金は返ってきますか。
一定期間内に退去した場合は、決められた計算で返還されます。「返還の計算方法」と「初期償却の割合」を契約前に必ず確かめてください。ここは最もお金の動く部分です。
看取りまでしてもらえますか。
施設によります。協力医療機関との関係と、看取りの経験を聞いてください。
要支援でも入れますか。
入れます。「介護予防特定施設入居者生活介護」となり、費用は下がります。

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