グループホームとは?認知症の人が9人で暮らす住まいと費用
認知症が進んで一人暮らしが難しくなった。かといって大きな施設では落ち着かない。グループホームは、9人までの小さな家で暮らす形の住まいです。
グループホームとは
正式には「認知症対応型共同生活介護」といいます。5人から9人を1つのまとまり(ユニット)として、職員と一緒に暮らす住まいです。1つの建物にユニットは2つまで、多くても18人ほどの規模になります。
部屋は個室で、居間と台所は共同です。洗濯物をたたむ、野菜を切る、掃除をする。できることは自分でやりながら暮らすのが基本の考え方です。
入居できる人
- 認知症の診断を受けている
- 要支援2、または要介護1から5の認定を受けている
- 施設と同じ市区町村に住民票がある(地域密着型のため)
- 共同生活を送れる状態である(重い医療的ケアが常時必要でない)
住民票のある市区町村の施設しか選べません。親を呼び寄せて同じ市区町村のグループホームに入れたい場合は、先に住民票を移す必要があります。手順は市区町村の担当課に確かめてください。
費用の目安
| 内訳 | 月あたりの目安 |
|---|---|
| 介護保険の自己負担(1割) | 約2万3,000円から2万6,000円 |
| 家賃 | 3万円から8万円 |
| 食費 | 4万円から5万円 |
| 光熱費・管理費など | 1万円から3万円 |
| 合計 | おおむね12万円から20万円 |
入居のときに保証金・敷金として数十万円が必要な施設があります。有料老人ホームのような高額の一時金は、ふつうありません。
介護保険の自己負担が1割の場合の目安です。これとは別に、家賃・管理費・食費・光熱費・おむつ代がかかります。入居時に必要なお金は施設ごとに大きく違います。正確な金額は施設にご確認ください。
ほかの住まいとの違い
| 入居できる人 | 規模 | 費用の目安(月) | |
|---|---|---|---|
| グループホーム | 認知症の診断がある人 | 9人×2まで | 12万から20万円 |
| 介護付き有料老人ホーム | 自立から要介護まで(施設による) | 数十人から百人超 | 15万から35万円 |
| 特別養護老人ホーム | 原則要介護3以上 | 50人から100人 | 8万から15万円 |
| サービス付き高齢者向け住宅 | 自立から軽度の人が中心 | さまざま | 10万から25万円 |
認知症があり、まだ体は動き、大きな施設では落ち着かない。この条件に当てはまるならグループホームが最も合います。体の介護が重くなるほど、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームのほうが向いてきます。
退去を求められることがある
入る前に必ず確かめてほしい点です。グループホームは医療の体制が薄いため、次のような状態になると住み続けられないことがあります。
- 長期の入院が必要になった(3か月ほどで契約が終わる規定が多い)
- 常時の医療的ケア(たんの吸引、点滴など)が必要になった
- 寝たきりになり、共同生活が難しくなった
- ほかの入居者への暴力など、共同生活が保てなくなった
「どういう状態になったら出ることになりますか」「そのとき次の行き先を一緒に探してもらえますか」の2つを、契約前に必ず聞いてください。ここを曖昧にしたまま入ると、いちばんつらい時期に住まいを失います。
申し込みから入居まで
- 市区町村または地域包括支援センターで、地元のグループホームの一覧をもらう
- 見学する(複数見てください)
- 申し込み、面談・体験入居
- 施設の判定を経て入居が決まる
- 契約、入居
- 待つことになりますか。
- 地域によります。空きがすぐ出る地域と、1年以上待つ地域があります。複数の施設に申し込んでおくのが普通です。
- 看取りまでしてもらえますか。
- 施設によります。訪問看護と連携して看取りを行うグループホームが増えています。希望するなら、その体制があるかを最初に確かめてください。
- 要支援2でも入れますか。
- 入れます。認知症の診断があることが条件です。
- 外出や外泊はできますか。
- できます。家族が連れ出すことも、正月に家へ帰ることもできます。施設に相談してください。