グループホームとは?認知症の人が9人で暮らす住まいと費用

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-21

認知症が進んで一人暮らしが難しくなった。かといって大きな施設では落ち着かない。グループホームは、9人までの小さな家で暮らす形の住まいです。

グループホームとは

正式には「認知症対応型共同生活介護」といいます。5人から9人を1つのまとまり(ユニット)として、職員と一緒に暮らす住まいです。1つの建物にユニットは2つまで、多くても18人ほどの規模になります。

部屋は個室で、居間と台所は共同です。洗濯物をたたむ、野菜を切る、掃除をする。できることは自分でやりながら暮らすのが基本の考え方です。

入居できる人

  • 認知症の診断を受けている
  • 要支援2、または要介護1から5の認定を受けている
  • 施設と同じ市区町村に住民票がある(地域密着型のため)
  • 共同生活を送れる状態である(重い医療的ケアが常時必要でない)
住民票のある市区町村の施設しか選べません。親を呼び寄せて同じ市区町村のグループホームに入れたい場合は、先に住民票を移す必要があります。手順は市区町村の担当課に確かめてください。

費用の目安

内訳月あたりの目安
介護保険の自己負担(1割)約2万3,000円から2万6,000円
家賃3万円から8万円
食費4万円から5万円
光熱費・管理費など1万円から3万円
合計おおむね12万円から20万円

入居のときに保証金・敷金として数十万円が必要な施設があります。有料老人ホームのような高額の一時金は、ふつうありません。

介護保険の自己負担が1割の場合の目安です。これとは別に、家賃・管理費・食費・光熱費・おむつ代がかかります。入居時に必要なお金は施設ごとに大きく違います。正確な金額は施設にご確認ください。

ほかの住まいとの違い

入居できる人規模費用の目安(月)
グループホーム認知症の診断がある人9人×2まで12万から20万円
介護付き有料老人ホーム自立から要介護まで(施設による)数十人から百人超15万から35万円
特別養護老人ホーム原則要介護3以上50人から100人8万から15万円
サービス付き高齢者向け住宅自立から軽度の人が中心さまざま10万から25万円

認知症があり、まだ体は動き、大きな施設では落ち着かない。この条件に当てはまるならグループホームが最も合います。体の介護が重くなるほど、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームのほうが向いてきます。

退去を求められることがある

入る前に必ず確かめてほしい点です。グループホームは医療の体制が薄いため、次のような状態になると住み続けられないことがあります。

  • 長期の入院が必要になった(3か月ほどで契約が終わる規定が多い)
  • 常時の医療的ケア(たんの吸引、点滴など)が必要になった
  • 寝たきりになり、共同生活が難しくなった
  • ほかの入居者への暴力など、共同生活が保てなくなった
「どういう状態になったら出ることになりますか」「そのとき次の行き先を一緒に探してもらえますか」の2つを、契約前に必ず聞いてください。ここを曖昧にしたまま入ると、いちばんつらい時期に住まいを失います。

申し込みから入居まで

  1. 市区町村または地域包括支援センターで、地元のグループホームの一覧をもらう
  2. 見学する(複数見てください)
  3. 申し込み、面談・体験入居
  4. 施設の判定を経て入居が決まる
  5. 契約、入居
待つことになりますか。
地域によります。空きがすぐ出る地域と、1年以上待つ地域があります。複数の施設に申し込んでおくのが普通です。
看取りまでしてもらえますか。
施設によります。訪問看護と連携して看取りを行うグループホームが増えています。希望するなら、その体制があるかを最初に確かめてください。
要支援2でも入れますか。
入れます。認知症の診断があることが条件です。
外出や外泊はできますか。
できます。家族が連れ出すことも、正月に家へ帰ることもできます。施設に相談してください。

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