家で最期まで過ごすとき、誰がどう支えるのか

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-22

家で看取ると決めたとき、いちばん多い誤解は「その時に119番する」ことです。手順を知らないまま迎えると、望んだ形になりません。

支える人の組み合わせ

誰が何をするか
担い手役割
訪問診療の医師定期の診察、症状を和らげる、24時間の連絡先、死亡の確認
訪問看護体の変化を見る、苦痛への対応、家族への説明と支え
訪問介護身の回りの世話、家族の休息
ケアマネジャー全体の調整、状態の変化に応じた組み直し
家族そばにいる。判断を担う

訪問看護の24時間対応があるかどうかが、家族の負担を大きく分けます。 夜中に不安になったとき電話できる相手がいるかどうかで、続けられるかが変わります。

最期のときに、救急車を呼ばない

在宅での看取りと決めている場合、亡くなったときに呼ぶのは救急ではなく、訪問診療の医師です。 救急車を呼ぶと蘇生処置が始まり、望んだ形と違うことになります。

この手順を、家族全員が知っている必要があります。 その場に居合わせた一人が慌てて119番することが実際に起きます。連絡先を紙に書いて、電話のそばに貼っておいてください。

起きることを、先に聞いておく

食べなくなる、眠っている時間が増える、呼吸の間隔が変わる、手足が冷たくなる。こうした変化は自然な経過であることが多く、知らないと救急を呼びたくなります。 何が起きるかを、医師と看護師に先に聞いておいてください。

途中で気持ちが変わってもかまいません。 やはり入院したい、施設に移りたいという判断は、いつでもできます。決めたことに縛られる必要はありません。

家族が倒れないために

在宅での看取りは、家族の生活が止まります。仕事、睡眠、他の家族の世話。訪問介護やショートステイを使うこと、交代で泊まること、途中で入院に切り替えることは、逃げではありません。

施設や病院での看取りを選ぶことも、同じように尊重されるべき判断です。どこで迎えるかより、本人の苦痛が和らいでいるかのほうが大切です。

一人暮らしでも家で看取れますか。
体制が組めれば可能なことがあります。訪問診療、訪問看護、訪問介護を組み合わせ、緊急時の連絡手段を整えることが前提になります。地域によって使える資源が違うため、ケアマネジャーと医師に相談してください。
費用はどれくらいかかりますか。
医療は医療保険、介護は介護保険で、それぞれ高額療養費と高額介護サービス費の上限が働きます。1年分をまとめて見る合算のしくみもあります。ケアマネジャーと病院の相談員に、見込みを出してもらってください。

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