食べられなくなったとき。胃ろうを勧められたら考えること

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-22

突然その場で判断を求められることが多く、そのときには落ち着いて考える余裕がありません。中身だけでも先に知っておくと違います。

選択肢は一つではない

栄養を入れる方法
方法中身主な負担
胃ろうおなかに開けた口から胃へ直接入れる手術が要る。管理と交換が要る
鼻からの管鼻から胃まで管を通す不快感が強く、抜いてしまうことがある
点滴(末梢・中心静脈)血管から水分と栄養を入れる入れられる栄養に限りがある
口から食べ続ける形や量を工夫して食べる誤嚥の危険が残る

どれを選んでも「これで安心」にはなりません。 胃ろうにしても誤嚥性肺炎は起こりえます。それぞれの利点と負担を並べて、その人にとってどうかを考えることになります。

確かめておくこと

  • 一時的なものか、長く続く見込みか(回復して外せる場合もある)
  • それによって本人の苦痛が減るのか、増えるのか
  • 入れたあと、どこで暮らせるのか(自宅、施設、病院)
  • 受け入れてもらえる施設が限られないか
  • 本人が以前どう言っていたか
「入れたら二度と外せない」わけではありません。 回復して口から食べられるようになれば外せることもあります。逆に、いったん始めたものをやめる判断は非常に重くなります。決める前に、その両方を聞いてください。

決め方の手順

国が示している考え方では、本人の意思がいちばんの拠りどころです。本人が決められない場合は、家族などが本人の意思を推し量り、医療・ケアのチームと繰り返し話し合って決めることとされています。

一人で決めないでください。 医師、看護師、ケアマネジャー、他の家族を巻き込んで、話し合った経過を残します。経過が残っていることが、あとで自分を支えます。

その場で決めなければなりませんか。
緊急でなければ、持ち帰って考えたいと伝えて構いません。「いつまでに決める必要があるか」「決めない場合に何が起きるか」を医師に確かめてください。
断ると見捨てることになりますか。
なりません。口から食べられる範囲で食べる、点滴で水分を補う、苦痛を和らげる、といった手当ては続きます。何もしなくなるわけではないことを、医師に確かめてください。

この記事の出典

あわせて読む

医療との関わりのほかの記事

お住まいの地域から探す

市区町村を選ぶと、その地域の介護事業所と、地域包括支援センターの連絡先が出ます。

都道府県から選ぶ

北海道
東北
関東
中部
近畿
中国
四国
九州・沖縄
掲載情報は 2026-07-09 公開分のデータによるものです。指定の有効性・提供内容の詳細は、各事業所または指定権者へ直接ご確認ください。