医療が必要な家族の施設の選び方!廃止後の探し方

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-21

医療的ケアが必要な家族の行き先を探すのは、介護の中でも特に難しい部分です。断られることが続くと気持ちが折れますが、探し方には順番があります。

1. まず状態を紙に書き出す

どの施設に相談するにしても、最初に聞かれるのは同じことです。先に書き出しておくと、話が速く進みます。

  • 要介護度
  • 受けている医療的ケア(吸引の回数、経管栄養、酸素、点滴など)
  • 飲んでいる薬(高額な薬があるか)
  • 認知症の有無と、動き回ることがあるか
  • 医療保険と介護保険の負担割合
  • 家族が出せる費用の上限

2. 相談先の順番

状況最初に相談するところ
入院中病院の相談窓口(地域連携室)
在宅で介護中担当のケアマネジャー
ケアマネジャーがいない地域包括支援センター
どこも見つからない市区町村の介護保険担当課
入院中なら、病院の相談窓口がいちばん強い味方になります。地域の施設の受け入れ状況を把握しているためです。退院の話が出たらすぐに声をかけてください。

3. 施設の使い分け

  • 医療が重く、長く過ごしたい → 介護医療院
  • リハビリをして家に戻りたい → 介護老人保健施設
  • 医療は落ち着いている → 特別養護老人ホーム
  • 治療が必要 → 医療保険の療養病床
  • 家で続けたい → 訪問看護、看護小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型

4. 断られたら、理由を必ず聞く

「対応できません」で終わらせず、何が理由かを聞いてください。薬なのか、吸引の回数なのか、認知症による行動なのか。理由が分かれば、次に当たるべき施設の種類が決まります。

断られた理由次に当たる先
薬が高額介護医療院、医療保険の療養病床
吸引の回数が多い介護医療院、看護体制の厚い施設
人工透析透析に対応する病院、通院できる施設
認知症で動き回るグループホーム、認知症に慣れた特養
要介護度が足りない特例入所の相談、有料老人ホーム

5. 家で続ける道も並べて考える

施設が見つからないあいだ、在宅で支える組み合わせも同時に考えてください。看護小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型、訪問看護とショートステイの組み合わせ。いずれも医療的ケアのある人を支える仕組みです。

6. 一人で抱えない

医療的ケアのある家族の行き先探しは、家族だけで進めると消耗します。ケアマネジャー、病院の相談員、地域包括支援センター。複数の窓口に同時に相談して構いません。

いくつの施設に相談すればいいですか。
制限はありません。5か所から10か所に当たることもめずらしくありません。相談員に地域の一覧を出してもらい、順に当たってください。
費用を抑えたいのですが。
所得が低い場合は食費と部屋代が軽くなる仕組み(負担限度額認定)があります。市区町村の介護保険担当課で申請してください。高額介護サービス費、高額医療・高額介護合算という仕組みもあります。
遠方の施設でもよいでしょうか。
通える距離かどうかは、長い目で見ると大きな差になります。面会に行けない距離だと、様子が分からなくなり、判断が必要なときに動けません。無理のない範囲で探してください。

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