医療が必要な家族の施設の選び方!廃止後の探し方
医療的ケアが必要な家族の行き先を探すのは、介護の中でも特に難しい部分です。断られることが続くと気持ちが折れますが、探し方には順番があります。
1. まず状態を紙に書き出す
どの施設に相談するにしても、最初に聞かれるのは同じことです。先に書き出しておくと、話が速く進みます。
- 要介護度
- 受けている医療的ケア(吸引の回数、経管栄養、酸素、点滴など)
- 飲んでいる薬(高額な薬があるか)
- 認知症の有無と、動き回ることがあるか
- 医療保険と介護保険の負担割合
- 家族が出せる費用の上限
2. 相談先の順番
| 状況 | 最初に相談するところ |
|---|---|
| 入院中 | 病院の相談窓口(地域連携室) |
| 在宅で介護中 | 担当のケアマネジャー |
| ケアマネジャーがいない | 地域包括支援センター |
| どこも見つからない | 市区町村の介護保険担当課 |
入院中なら、病院の相談窓口がいちばん強い味方になります。地域の施設の受け入れ状況を把握しているためです。退院の話が出たらすぐに声をかけてください。
3. 施設の使い分け
- 医療が重く、長く過ごしたい → 介護医療院
- リハビリをして家に戻りたい → 介護老人保健施設
- 医療は落ち着いている → 特別養護老人ホーム
- 治療が必要 → 医療保険の療養病床
- 家で続けたい → 訪問看護、看護小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型
4. 断られたら、理由を必ず聞く
「対応できません」で終わらせず、何が理由かを聞いてください。薬なのか、吸引の回数なのか、認知症による行動なのか。理由が分かれば、次に当たるべき施設の種類が決まります。
| 断られた理由 | 次に当たる先 |
|---|---|
| 薬が高額 | 介護医療院、医療保険の療養病床 |
| 吸引の回数が多い | 介護医療院、看護体制の厚い施設 |
| 人工透析 | 透析に対応する病院、通院できる施設 |
| 認知症で動き回る | グループホーム、認知症に慣れた特養 |
| 要介護度が足りない | 特例入所の相談、有料老人ホーム |
5. 家で続ける道も並べて考える
施設が見つからないあいだ、在宅で支える組み合わせも同時に考えてください。看護小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型、訪問看護とショートステイの組み合わせ。いずれも医療的ケアのある人を支える仕組みです。
6. 一人で抱えない
医療的ケアのある家族の行き先探しは、家族だけで進めると消耗します。ケアマネジャー、病院の相談員、地域包括支援センター。複数の窓口に同時に相談して構いません。
- いくつの施設に相談すればいいですか。
- 制限はありません。5か所から10か所に当たることもめずらしくありません。相談員に地域の一覧を出してもらい、順に当たってください。
- 費用を抑えたいのですが。
- 所得が低い場合は食費と部屋代が軽くなる仕組み(負担限度額認定)があります。市区町村の介護保険担当課で申請してください。高額介護サービス費、高額医療・高額介護合算という仕組みもあります。
- 遠方の施設でもよいでしょうか。
- 通える距離かどうかは、長い目で見ると大きな差になります。面会に行けない距離だと、様子が分からなくなり、判断が必要なときに動けません。無理のない範囲で探してください。