地域密着型特養とは?定員29人以下の小さな特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームというと、100人規模の大きな建物を思い浮かべます。ただ、定員29人以下の小さな特養もあります。住み慣れた地域にとどまりたい人のための形です。
地域密着型特養とは
定員29人以下の特別養護老人ホームです。正式には「地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護」といいます。受けられる介護の中身は通常の特別養護老人ホームと同じで、規模と、入れる人の範囲が違います。
通常の特養との違い
| 地域密着型特養 | 特別養護老人ホーム(通常) | |
|---|---|---|
| 定員 | 29人以下 | 30人以上 |
| 入所できる人 | その市区町村に住民票がある人 | 原則制限なし |
| 指定するところ | 市区町村 | 都道府県 |
| 雰囲気 | 小さく、顔ぶれが決まっている | 規模が大きい |
| 入所の条件 | 原則要介護3以上 | 原則要介護3以上 |
| 費用 | ほぼ同じ | ほぼ同じ |
ほとんどがユニット型(10人前後のまとまりで暮らす形)で、個室が基本です。本体の特養に併設された「サテライト型」もあります。
費用の目安(1割負担・1か月・要介護3)
| 部屋の種類 | 食費・部屋代を含めた合計 |
|---|---|
| ユニット型の個室 | おおむね13万円から15万円 |
| 従来型の相部屋(ある場合) | おおむね9万円から11万円 |
介護保険の自己負担が1割の場合の目安です。これとは別に、食費・部屋代・日用品費がかかります。所得が低い場合は食費と部屋代が軽くなる仕組み(負担限度額認定)があり、市区町村の介護保険担当課で申請できます。正確な金額は施設にご確認ください。
小さいことの意味
- 職員が全員の名前と癖を覚えている
- 同じ職員が続けて関わる
- 家族が通いやすい距離にあることが多い
- 地域の人が出入りしやすい(行事、ボランティア)
- 家庭に近い暮らし方ができる
反対に、設備は大きな施設に劣ります。職員の人数も少ないため、休みが出たときの影響は大きくなります。
申し込み方
- 要介護3以上の認定を受ける(要介護1・2は特例入所の相談を)
- 住民票のある市区町村の施設を確かめる
- 施設から申込書をもらう
- 主治医の意見書など必要な書類をそろえて申し込む
- 判定を経て、順番が来たら連絡が来る
住民票のある市区町村の施設にしか申し込めません。呼び寄せを考えている場合は、先に住民票を移す必要があります。手順は市区町村の担当課へ確かめてください。
- 通常の特養と待つ長さは違いますか。
- 定員が少ないので、空きが出る回数自体が少なくなります。ただし申し込む人の範囲もその市区町村に限られるため、地域によっては通常の特養より早いこともあります。両方に申し込んでください。
- 費用は高いのですか。
- ほぼ同じです。ただしユニット型の個室が中心なので、従来型の相部屋を選べる通常の特養より高くなることがあります。
- 看取りはしてもらえますか。
- 行っている施設が多くあります。規模が小さいぶん、家族が付き添いやすい環境になることもあります。方針は施設ごとに違うので確かめてください。