高齢化率とは?計算のしかたと、日本・都道府県・世界のいまの数字

介護の窓口 編集部公開 2026-08-25

高齢化率は、65歳以上の人が総人口に占める割合のことです。ひとつの数字に見えますが、どの統計を使うかで値が変わり、住んでいる地域によっても大きく違います。数字の出どころまで含めて見ておくと、報道で見かける割合が何を指しているのか分かるようになります。

65歳以上が人口に占める割合のこと

高齢化率は、65歳以上の人数を総人口で割った割合です。年齢の線が65歳に引かれているのは、統計の慣習であると同時に、介護保険第1号被保険者になる年齢と同じでもあります。

当サイトが持っている住民基本台帳の数字では、全国の総人口は約1億2377万人、そのうち65歳以上は約3590万人で、高齢化率は29%です(2026年1月1日現在)。75歳以上に限ると約2111万人で、割合は17.1%になります。

割合が上がる理由は2つあります。65歳以上の人数が増えることと、それより若い世代の人数が減ることです。同じ「高齢化率が上がった」でも、中身がどちらなのかは割合だけを見ても分かりません。人数と割合はいつも並べて見る必要があります。

出典が違えば、同じ年の高齢化率も違う

内閣府の高齢社会白書は、令和6年10月1日現在の高齢化率を29.3%としています。こちらは総務省の人口推計にもとづく数字です。当サイトが使っている住民基本台帳は、日本人と外国人の住民登録をもとにした別の統計なので、基準日も数え方も違います。

どちらかが間違っているわけではありません。推計と登録という、性質の違う数え方の結果です。数字を引用するときは、値だけでなく「どの統計の、いつ現在の値か」まで一緒に書いておくと、あとで見比べたときに食い違いの理由が分かります。

同じ「日本の高齢化率」でも、出典で値が違う
出典もとにしている統計数え方
内閣府 高齢社会白書総務省 人口推計国勢調査を基準に、その後の増減を推計した人口
このサイト総務省 住民基本台帳市区町村に住民登録されている人の数
国連 世界人口推計各国の統計を国連が調整した推計国際比較のために作られた推計人口

世界の中では、日本はどのあたりか

国連の推計(2024年時点)では、日本の65歳以上の割合は29.8%で、国連に加盟する193か国のうちモナコに次いで2番目の高さです。3位はイタリアの24.6%、次いでポルトガル、ギリシャ、フィンランドと続きます。ドイツは23.2%、韓国は19.3%、アメリカは17.9%です。

日本の位置がここまで高いのは、65歳以上が多いだけでなく、平均寿命が長く、子どもの数が少ない状態が長く続いているためです。世界193か国の高齢化率は、姉妹サイトで国ごとに並べています。

国際比較に使う数字は、国内向けの統計とは別に作られた推計です。国連の推計値と、内閣府や当サイトの数字を並べて「増えた・減った」を語ることはできません。比べるなら同じ出典どうしで見ます。

高齢化率と介護保険は、どうつながっているのか

介護保険は市町村と特別区が運営していて、65歳以上の人が納める保険料の額は市町村ごとに3年ごとに決められます。その土台になるのは、その市町村で認定を受けた人の数と、使われたサービスの見込み量です。

高齢化率が高いほど保険料が高い、と単純に決まるわけではありません。認定を受ける割合、施設がどれだけあるか、在宅で使われるサービスの量など、いくつもの要素が絡みます。自分の市町村の保険料と、その決め方は、市町村の介護保険担当課が公開している計画書で確かめられます。

65歳になったら自動的に介護保険を使えるわけでもありません。使えるようになるのは要介護認定を受けてからです。年齢は入り口の条件で、必要かどうかは別に判断されます。

高齢化率はどうやって計算するのですか
65歳以上の人数を総人口で割って、100を掛けます。65歳以上が3,000人、総人口が10,000人なら30.0%です。分母には年齢の分からない人も含まれるので、統計によっては小数第1位でわずかに差が出ることがあります。
日本の高齢化率はいま何%ですか
当サイトが使っている住民基本台帳では29%です(2026年1月1日現在)。内閣府の高齢社会白書は総務省の人口推計をもとに29.3%(令和6年10月1日現在)としています。統計が違うので値も違います。
自分の住んでいる市区町村の高齢化率を知りたい
当サイトの市区町村ごとのページに、65歳以上の人数と割合、全国と比べたときの位置を出しています。都道府県のページからその県の市区町村を選ぶか、地域を選ぶ画面から探せます。
高齢化率が高い地域ほど、介護サービスも多いのですか
当サイトの掲載データで数えると、65歳以上1万人あたりの事業所数は都道府県によって開きがあり、高齢化率の高い順とは一致しません。事業所の数は、施設の規模や事業者の分布にも左右されます。

都道府県でどれだけ違うか

同じ日本の中でも、高齢化率は都道府県によって17.4ポイントひらいています。いちばん高いのは秋田県の39.8%、いちばん低いのは東京都の22.4%です(2026年1月1日現在)。

割合が高い県は、65歳以上の人数が多いという意味ではありません。秋田県の65歳以上は354,050人、東京都は3,159,023人で、人数そのものは割合の低い側のほうが多くなっています。割合は「その地域の人のうち何割か」を表す数字であって、介護を必要とする人の多さをそのまま表すものではありません。

高齢化率の高い5県と低い5県(総務省 住民基本台帳・2026年1月1日現在)
順位都道府県高齢化率65歳以上総人口
1位秋田県39.8%354,050人890,524人
2位高知県36.5%239,038人654,213人
3位青森県35.9%418,332人1,166,578人
4位山形県35.8%356,707人995,995人
5位岩手県35.6%403,915人1,136,186人
47位東京都22.4%3,159,023人14,077,553人
46位沖縄県24.2%359,360人1,484,002人
45位愛知県25.5%1,907,893人7,473,297人
44位神奈川県25.8%2,372,180人9,194,723人
43位大阪府26.8%2,349,004人8,775,326人

市区町村まで下りると、もっとひらく

当サイトが人口を持っている1,892市区町村で数えると、高齢化率がいちばん高いのは群馬県南牧村の68.1%(65歳以上930人/総人口1,365人)、いちばん低いのは大阪府大阪市中央区の14.2%(65歳以上17,141人/総人口120,441人)です。

人口の少ない町村では、数百人の出入りで割合が大きく動きます。順位そのものより、自分の住む市区町村の値と全国の値を見比べるほうが役に立ちます。市区町村ごとの値は、それぞれの地域のページに出しています。高齢者の数に対してサービスがどれだけあるかは、高齢者福祉充実度ランキングで都道府県ごと・市区町村ごとに並べています。

この記事の出典

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世界の統計を集めた姉妹サイト「0-1.biz」の国別ページです。 その国の言葉の一次資料にあたって書いています。 どちらも株式会社京谷商会が運営しています。

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