ショートステイとは?泊まれる日数・費用と申し込みの流れ

介護の窓口 編集部公開 2026-08-21

冠婚葬祭で家を空ける。自分が入院することになった。あるいは、ただ数日休みたい。ショートステイは、そういうときに本人を預かってもらう仕組みです。

ショートステイとは

正式には「短期入所生活介護」といいます。特別養護老人ホームなどに短期間泊まり、食事・入浴・排せつの介助や機能訓練を受けます。1泊から使え、長ければ数週間続けて泊まることもできます。

目的は本人の生活の支えと、介護している家族が休むことの両方です。後者は制度上はっきり認められた目的なので、「理由がないと使えない」ということはありません。

全国では11,228件が指定を受けています。65歳以上1万人あたり3.1件で、特別養護老人ホームなどに併設されている形が多くを占めます。数はあるものの、部屋の数はどこも限られています。

泊まれる日数の目安

  • 連続して泊まれるのは原則30日まで
  • 要介護認定の有効期間のうち、おおむね半分を超えない範囲
  • 月ごとの上限額の範囲で組む(実際にはここが効きます)

「半分」というのは、たとえば認定期間が1年なら合計でおよそ180日までという考え方です。実際には費用の上限のほうが先に来るので、月に数日から1週間程度で組む人が多くなります。

費用の目安(1割負担・1日あたり)

要介護度従来型の相部屋ユニット型の個室
要介護1約640円約750円
要介護3約790円約890円
要介護5約940円約1,040円

これに食費(1日およそ1,400円から1,500円)と部屋代(相部屋で1日およそ900円、個室で2,000円前後)が加わります。1泊あたりの合計は、おおむね3,000円から5,000円が目安です。

所得が低い場合は、食費と部屋代が軽くなる仕組み(負担限度額認定)があります。市区町村の介護保険担当課で申請できます。使わずにいる人が多い制度です。
1単位を10円として計算した目安です。部屋の種類・施設の体制・お住まいの地域によって変わります。食費と部屋代は介護保険の対象外で、この金額とは別にかかります。正確な金額は施設にご確認ください。

短期入所療養介護(医療型)との違い

短期入所生活介護短期入所療養介護
泊まる場所特別養護老人ホームなど介護老人保健施設、介護医療院、病院など
医師いないことが多いいる
医療的なケア限られるできる
リハビリ機能訓練専門職によるリハビリ
費用やや安いやや高い

たんの吸引や点滴が必要、退院直後で体調が読めない、といった場合は医療型を選びます。日常の介護が中心なら生活介護型で足ります。

申し込みの流れ

  1. ケアマネジャーに「この日に預けたい」と伝える
  2. ケアマネジャーが施設に空きを確かめ、予約する
  3. 初めての施設なら見学と面談を行う
  4. 契約し、必要な書類(診療情報提供書など)を用意する
  5. 当日、荷物と薬を持って行く(送迎を頼めることもあります)
予約は早い者勝ちです。盆・正月・大型連休は数か月前から埋まります。予定が分かった時点で、すぐケアマネジャーに伝えてください。

持って行くもの

  • 介護保険証、負担割合証、健康保険証
  • 薬(お薬手帳も。1回分ずつに分けておくと確実です)
  • 着替え、下着、パジャマ(すべてに名前を書きます)
  • おむつ(施設が用意する場合と持参の場合があります)
  • 歯ブラシ、入れ歯の入れ物、洗面用具
  • 普段使っている物(眼鏡、補聴器、杖、写真など)

家族を休ませることが、正当な目的

本人のためだけに使うものではありません。介護している家族が休む、旅行に行く、入院する。 それも認められた使い方です。

後ろめたく感じる必要はありません。 支える側が続かなければ、在宅そのものが終わります。 定期的に予定として入れておくほうが、長く続きます。

予約は、早く押さえる

年末年始、お盆、連休。混み合う時期は、数か月前から埋まります。

使いたい時期が分かっているなら、早めにケアマネジャーへ伝えてください。 急に必要になったときのために、複数の施設と関係を作っておく方法もあります。一か所に頼らない。

初めては、短く試す

いきなり長く泊まると、本人が混乱することがあります。帰ってきてから落ち着かない日が続くことがあります。

まず1泊から試してください。 慣れれば延ばせます。同じ施設を繰り返し使うほうが、本人の負担が軽くなります。

持ち物と、伝えること

薬、着替え、日用品。加えて、本人のことを伝える紙を用意してください。

呼ばれ慣れた名前、苦手なこと、眠れないときの様子、好きな話題。 職員が知っていれば、対応がまったく変わります。一度作れば、次から使い回せます。

急に必要になったときも使えますか。
空きがあれば使えます。緊急のときの受け入れ枠を持っている施設もあります。家族が入院する可能性がある場合は、先に1度使って登録しておくと、いざというときに動きやすくなります。
本人が嫌がります。
いきなり1週間ではなく、まず1泊から試してください。「家族が留守にするあいだ、ここで待っていてほしい」という伝え方のほうが受け入れられることがあります。
認知症でも預かってもらえますか。
預かってもらえます。ただし場所が変わると混乱が強く出る人もいるため、同じ施設を続けて使い、なじみを作るほうがうまくいきます。
要支援でも使えますか。
使えます。「介護予防短期入所生活介護」となります。

短期入所生活介護の数は、都道府県で4.4倍ひらいている

全国の短期入所生活介護は11,228件です。ただし件数をそのまま並べても、人口の多い都道府県が上に来るだけで、その地域が手厚いのかどうかは分かりません。65歳以上の人数で割ると比べられるようになります。全国では65歳以上1万人あたり3.1件です。

いちばん多いのは秋田県(8.4件)、いちばん少ないのは東京都(1.9件)で、同じ国の中で4.4倍のひらきがあります。住んでいる場所によって、選べる事業所の数がこれだけ変わるということです。

短期入所生活介護が多い都道府県と少ない都道府県(65歳以上1万人あたり・全47都道府県中)
順位都道府県件数65歳以上1万人あたり
1位秋田県299件8.4件
2位広島県468件5.7件
3位岩手県204件5.1件
4位山梨県123件4.8件
5位福井県112件4.8件
47位東京都606件1.9件
46位沖縄県78件2.2件
45位神奈川県517件2.2件
44位大阪府543件2.3件
43位愛知県480件2.5件

この上位5県のうち、高齢化率でも全国10位以内に入るのは2県です。高齢者が多い地域ほど短期入所生活介護が多い、という単純な関係にはなっていません。

数が少ない地域が、そのまま「足りない」という意味になるとは限りません。1か所あたりの規模が大きい、近隣の市区町村から通っている、別の種類のサービスで代えている、といった事情は件数からは読み取れないためです。実際に使えるかどうかは、お住まいの市区町村の一覧で確かめてください。

件数は当サイトの掲載データ(厚生労働省「介護サービス情報公表システム」のオープンデータ、47都道府県に掲載あり)、人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」(2026年1月1日現在)によるものです。どちらも更新のたびにこの数字も変わります。

食事のことをもっと詳しく

高齢者の食事だけを扱う姉妹サイト「配食のふれ愛 太子店」の記事です。 どちらも株式会社京谷商会が運営しています。

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