ショートステイとは?泊まれる日数・費用と申し込みの流れ
冠婚葬祭で家を空ける。自分が入院することになった。あるいは、ただ数日休みたい。ショートステイは、そういうときに本人を預かってもらう仕組みです。
ショートステイとは
正式には「短期入所生活介護」といいます。特別養護老人ホームなどに短期間泊まり、食事・入浴・排せつの介助や機能訓練を受けます。1泊から使え、長ければ数週間続けて泊まることもできます。
目的は本人の生活の支えと、介護している家族が休むことの両方です。後者は制度上はっきり認められた目的なので、「理由がないと使えない」ということはありません。
泊まれる日数の目安
- 連続して泊まれるのは原則30日まで
- 要介護認定の有効期間のうち、おおむね半分を超えない範囲
- 月ごとの上限額の範囲で組む(実際にはここが効きます)
「半分」というのは、たとえば認定期間が1年なら合計でおよそ180日までという考え方です。実際には費用の上限のほうが先に来るので、月に数日から1週間程度で組む人が多くなります。
費用の目安(1割負担・1日あたり)
| 要介護度 | 従来型の相部屋 | ユニット型の個室 |
|---|---|---|
| 要介護1 | 約640円 | 約750円 |
| 要介護3 | 約790円 | 約890円 |
| 要介護5 | 約940円 | 約1,040円 |
これに食費(1日およそ1,400円から1,500円)と部屋代(相部屋で1日およそ900円、個室で2,000円前後)が加わります。1泊あたりの合計は、おおむね3,000円から5,000円が目安です。
所得が低い場合は、食費と部屋代が軽くなる仕組み(負担限度額認定)があります。市区町村の介護保険担当課で申請できます。使わずにいる人が多い制度です。
1単位を10円として計算した目安です。部屋の種類・施設の体制・お住まいの地域によって変わります。食費と部屋代は介護保険の対象外で、この金額とは別にかかります。正確な金額は施設にご確認ください。
短期入所療養介護(医療型)との違い
| 短期入所生活介護 | 短期入所療養介護 | |
|---|---|---|
| 泊まる場所 | 特別養護老人ホームなど | 介護老人保健施設、介護医療院、病院など |
| 医師 | いないことが多い | いる |
| 医療的なケア | 限られる | できる |
| リハビリ | 機能訓練 | 専門職によるリハビリ |
| 費用 | やや安い | やや高い |
たんの吸引や点滴が必要、退院直後で体調が読めない、といった場合は医療型を選びます。日常の介護が中心なら生活介護型で足ります。
申し込みの流れ
- ケアマネジャーに「この日に預けたい」と伝える
- ケアマネジャーが施設に空きを確かめ、予約する
- 初めての施設なら見学と面談を行う
- 契約し、必要な書類(診療情報提供書など)を用意する
- 当日、荷物と薬を持って行く(送迎を頼めることもあります)
予約は早い者勝ちです。盆・正月・大型連休は数か月前から埋まります。予定が分かった時点で、すぐケアマネジャーに伝えてください。
持って行くもの
- 介護保険証、負担割合証、健康保険証
- 薬(お薬手帳も。1回分ずつに分けておくと確実です)
- 着替え、下着、パジャマ(すべてに名前を書きます)
- おむつ(施設が用意する場合と持参の場合があります)
- 歯ブラシ、入れ歯の入れ物、洗面用具
- 普段使っている物(眼鏡、補聴器、杖、写真など)
- 急に必要になったときも使えますか。
- 空きがあれば使えます。緊急のときの受け入れ枠を持っている施設もあります。家族が入院する可能性がある場合は、先に1度使って登録しておくと、いざというときに動きやすくなります。
- 本人が嫌がります。
- いきなり1週間ではなく、まず1泊から試してください。「家族が留守にするあいだ、ここで待っていてほしい」という伝え方のほうが受け入れられることがあります。
- 認知症でも預かってもらえますか。
- 預かってもらえます。ただし場所が変わると混乱が強く出る人もいるため、同じ施設を続けて使い、なじみを作るほうがうまくいきます。
- 要支援でも使えますか。
- 使えます。「介護予防短期入所生活介護」となります。