短期入所療養介護とは?医療型ショートステイの内容と費用
ショートステイを頼みたいが、たんの吸引や点滴があるので受けてもらえない。そういうときの行き先が、医師と看護師のいる医療型のショートステイです。
短期入所療養介護とは
介護老人保健施設(老健)、介護医療院、療養病床のある病院などに短期間泊まるサービスです。「医療型ショートステイ」と呼ばれることもあります。
医師と看護師がいるので、医療的なケアを受けながら泊まれます。リハビリの専門職がいる施設では、泊まっているあいだにリハビリを受けることもできます。
生活介護型(普通のショートステイ)との違い
| 短期入所療養介護 | 短期入所生活介護 | |
|---|---|---|
| 泊まる場所 | 老健・介護医療院・病院 | 特別養護老人ホームなど |
| 医師 | いる | いないことが多い |
| たんの吸引・点滴 | できる | 限られる |
| リハビリ | 専門職が付く施設が多い | 機能訓練が中心 |
| 費用 | やや高い | やや安い |
| 向いている時期 | 退院直後、状態が不安定 | 状態が落ち着いている |
費用の目安(1割負担・1日あたり・老健の場合)
| 要介護度 | 従来型の相部屋 | ユニット型の個室 |
|---|---|---|
| 要介護1 | 約830円 | 約900円 |
| 要介護3 | 約930円 | 約1,000円 |
| 要介護5 | 約1,030円 | 約1,100円 |
これに食費と部屋代が加わります。1泊あたりの合計は、おおむね4,000円から6,000円が目安です。所得が低い場合の軽減(負担限度額認定)は、こちらでも使えます。
1単位を10円として計算した目安です。部屋の種類・施設の体制・お住まいの地域によって変わります。食費と部屋代は介護保険の対象外で、この金額とは別にかかります。正確な金額は施設にご確認ください。
よく使われる場面
- 退院したばかりで、家での様子がまだ読めない
- たんの吸引、在宅酸素、点滴が必要
- 床ずれの手当てを続けている
- 介護している家族が入院・手術する
- 泊まっているあいだにリハビリを受けたい
退院から在宅へ戻るあいだの「踏み台」として使う人がいます。病院からいきなり家に帰るのが不安なとき、数週間だけ老健のショートステイを挟むという形です。
使うための手続き
- ケアマネジャーに希望を伝える
- 主治医の情報(診療情報提供書)を用意する
- 施設の医師・看護師が受け入れられるかを判断する
- 契約し、日程を決める
- 当日、薬と医療の器具を持って行く
生活介護型より受け入れの判断に時間がかかります。医療的なケアの内容によっては断られることもあるため、早めに動いてください。
- 老健に入所するのとは違うのですか。
- 違います。ショートステイは数日から数週間の泊まりで、家に戻ることが前提です。老健への入所は、在宅復帰を目指して数か月そこで暮らす形になります。
- 認知症でも受けてもらえますか。
- 受けてもらえます。ただし、医療的なケアが必要なうえに動き回る場合は、施設によって受け入れの可否が分かれます。事前の相談が大切です。
- 費用の差はどれくらいですか。
- 1泊あたり1,000円前後、生活介護型より高くなるのが目安です。医療的なケアが要らないなら、生活介護型のほうが費用を抑えられます。