定期巡回・随時対応型とは?24時間の短時間訪問と月額の仕組み

介護の窓口 編集部公開 2026-08-21

1回に長く来てもらうより、短くていいから1日に何度も来てほしい。在宅の介護を続けていると、そう感じる時期があります。定期巡回・随時対応型は、その形に合わせて作られたサービスです。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは

1日に複数回、短い訪問(5分から20分ほど)を繰り返しながら、24時間いつでも通報を受け付けるサービスです。介護と看護が一つの事業所にまとまっているのが特徴で、ヘルパーだけでなく看護師も関わります。

住んでいる市区町村の事業所しか使えない「地域密着型」にあたります。

全国での指定は1,498件で、65歳以上23,965人に1件という数です。2012年に始まった新しい形のサービスなので、事業所のある市区町村と無い市区町村の差がまだ大きく残っています。

4つの役割がひとまとまりになっている

  • 定期巡回:決まった時間に短く訪問する(起床、食事、服薬、トイレ、就寝など)
  • 随時対応:通報を受けて、電話で相談に乗る
  • 随時訪問:必要と判断されたら訪問する
  • 訪問看護:看護師が体調を確認し、必要な処置をする

費用は月ごとの定額

このサービスの大きな特徴は、何回訪問しても月の料金が変わらないことです。要介護度と、看護を含むかどうかで金額が決まります。

1か月あたりの目安(1割負担・看護を含む場合)
要介護度目安(1割負担・月)
要介護1約8,300円
要介護2約13,000円
要介護3約19,800円
要介護4約24,600円
要介護5約29,800円
1単位を10円として計算した目安です。お住まいの地域や事業所の体制によって同じ1割負担でも金額は変わり、初めて使う月は加算が付くこともあります。正確な金額は、担当のケアマネジャーか事業所にご確認ください。 看護を含まない場合はこれより安くなります。

訪問の回数を気にせずに済むのが、家族にとっては大きな違いです。訪問介護のように「1回いくら」で積み上がらないため、呼ぶことをためらわなくてよくなります。

訪問介護・訪問看護との違い

定期巡回・随時対応型訪問介護+訪問看護
費用月ごとの定額訪問1回ごとに加算
1回の時間短い(5分から20分)20分から1時間半
夜間・深夜含まれる加算が付く
介護と看護の連携同じ事業所の中でつながる事業所どうしの連絡が必要
使える地域住んでいる市区町村のみ制限なし

向いている状態

  • トイレの介助が1日に何度も必要
  • 薬を飲む時間を守れず、そのつど誰かの声かけが要る
  • 一人暮らしで、朝と夜に安否を確かめたい
  • 医療的な処置と介護の両方が必要
  • 施設への入居を考えているが、もう少し家で続けたい
反対に、1回にまとまった時間の介助が必要な場合(入浴介助など)は、訪問介護のほうが合います。組み合わせて使うこともできます。

回数で数えないサービス

1回いくら、ではなく、月ごとに決まった額で、必要なだけ来てもらう形です。

1日に何度も短く来てもらえる、という点が他と違います。 朝の起床、昼の食事、夕方の服薬、夜の就寝。 短い介助を細かく入れられます。

介護と看護が、まとめて動く

介護の職員だけでなく、看護職も関わる形があります。医療の手当てが要る人でも、在宅を続けやすくなります。

両方を一つの事業所で受ける形と、看護は別の事業所と組む形があります。 どちらになるかで、費用も窓口も変わります。契約の前に確かめてください。

他のサービスと、併せて使えないものがある

この形を使うと、訪問介護など一部のサービスは、別に使えなくなります。まとめて含まれる形だからです。

いま使っているものがどうなるかを、ケアマネジャーに確かめてください。 デイサービスや福祉用具は併せて使えます。組み替えの全体像を見てから決める。

一人暮らしを、支えるしくみ

短い介助を1日に何度も入れられるので、家族がいない家でも回せることがあります。

施設に移る手前で、もう少し家にいたい人に向きます。 地域にあるかどうかは、このサイトの市区町村ページで確かめられます。数が限られるサービスです。

訪問介護と同時に使えますか。
原則として同時には使えません。このサービスの中に訪問介護にあたる部分が含まれているためです。通所や福祉用具、ショートステイとは組み合わせられます。
事業所が近くにありません。
全国的にまだ事業所の数が少ないサービスです。住んでいる市区町村にない場合は使えないため、夜間対応型訪問介護や、訪問介護と訪問看護の組み合わせで代えることになります。
月の途中から使えますか。
使えます。日割りの計算になります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の数は、都道府県で9倍ひらいている

全国の定期巡回・随時対応型訪問介護看護は1,498件です。ただし件数をそのまま並べても、人口の多い都道府県が上に来るだけで、その地域が手厚いのかどうかは分かりません。65歳以上の人数で割ると比べられるようになります。全国では65歳以上1万人あたり0.4件です。

いちばん多いのは北海道(0.9件)、いちばん少ないのは徳島県(0.1件)で、同じ国の中で9倍のひらきがあります。住んでいる場所によって、選べる事業所の数がこれだけ変わるということです。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護が多い都道府県と少ない都道府県(65歳以上1万人あたり・全47都道府県中)
順位都道府県件数65歳以上1万人あたり
1位北海道142件0.9件
2位高知県18件0.8件
3位兵庫県103件0.7件
4位福岡県101件0.7件
5位広島県61件0.7件
47位徳島県3件0.1件
46位沖縄県5件0.1件
45位岩手県6件0.1件
44位石川県6件0.2件
43位青森県7件0.2件

この上位5県のうち、高齢化率でも全国10位以内に入るのは1県です。高齢者が多い地域ほど定期巡回・随時対応型訪問介護看護が多い、という単純な関係にはなっていません。

数が少ない地域が、そのまま「足りない」という意味になるとは限りません。1か所あたりの規模が大きい、近隣の市区町村から通っている、別の種類のサービスで代えている、といった事情は件数からは読み取れないためです。実際に使えるかどうかは、お住まいの市区町村の一覧で確かめてください。

件数は当サイトの掲載データ(厚生労働省「介護サービス情報公表システム」のオープンデータ、47都道府県に掲載あり)、人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」(2026年1月1日現在)によるものです。どちらも更新のたびにこの数字も変わります。

食事のことをもっと詳しく

高齢者の食事だけを扱う姉妹サイト「配食のふれ愛 太子店」の記事です。 どちらも株式会社京谷商会が運営しています。

ほかのサービスも見る

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を探す

都道府県から選ぶ

北海道
東北
関東
中部
近畿
中国
四国
九州・沖縄
掲載情報は 2026-07-09 公開分のデータによるものです。指定の有効性・提供内容の詳細は、各事業所または指定権者へ直接ご確認ください。