定期巡回・随時対応型の選び方!回数と看護の体制を見る

介護の窓口 編集部公開 2026-08-21

このサービスは月ごとの定額です。つまり、何回来ても費用は変わりません。だからこそ、事業所によって「どれだけ来てくれるか」に差が出ます。契約の前に確かめておきたいことを説明します。

全国で1,498件、65歳以上23,965人に1件です。住んでいる市区町村に一つあればよいほうで、比べる相手がいないことも多いサービスです。それでも、契約の前に決めておくべきことがあります。

一日に何回来て、増やせるのか

定額である以上、事業所の側には訪問を減らしたいという力が働きます。悪意があるという話ではなく、限られた人手で地域を回している以上、自然にそうなるという意味です。だから、こちらから具体的に聞いておく必要があります。

「今の状態だと、一日に何回くらいになりますか」「朝と昼と夜、それぞれ何時ごろですか」と、数と時間で聞いてください。そのうえで、状態が変わったときに回数を増やせるのか、増やすときは誰に言えばいいのかも確かめます。

契約書に回数が書かれていない場合は、ケアプランに「一日三回、朝・昼・夜」のように書き込んでもらってください。書面にあると、あとから相談しやすくなります。

看護師がどう関わるか

このサービスには、介護と看護を一つの窓口でまとめるという特徴があります。ただ、その形は二通りあります。事業所が自前で看護師を抱えている形と、外部の訪問看護ステーションと組んでいる形です。

どちらでも制度としては同じですが、連絡の速さは自前で抱えている形のほうが有利です。外部と組む形を選ぶなら、看護師が訪問するのは月に何回くらいか、夜間に看護師へ相談できるのかを確かめてください。医療的な処置が多いほど、ここが効いてきます。

通報を受ける窓口の質

このサービスの要は、いつでも呼べることです。その入り口が通報を受ける窓口なので、ここの質がそのままサービスの質になります。

確かめることなぜ大事か
電話に出るのは誰か看護師が出るなら、その場で判断してもらえる
自社の職員か、外部に任せているか本人の状態を知っている人が出るかどうかが変わる
到着までの目安夜間に呼んだときの実際の待ち時間が分かる
呼びすぎを注意されないか遠慮して呼べなくなると、仕組みが働かない

最後の項目は、とくに大切です。「そんなことで呼ばないでください」と一度でも言われると、本人も家族も次から呼べなくなります。呼べない見守りは、ないのと変わりません。契約のときに「迷ったときも呼んでいいですか」と聞いておいてください。

短い訪問で何をしてくれるか

このサービスの訪問は、五分から二十分ほどと短いのが普通です。その短い時間で何をするかに、事業所の考え方が出ます。

おむつを替えて帰るだけの訪問と、水分をすすめ、部屋の様子を見て、気づいたことを記録に残す訪問とでは、同じ十分でも意味がまったく違います。「一回の訪問では、どんなことをされますか」と具体的に聞いてみてください。答えが細かいほど、実際にやっていることも細やかです。

家で続けられなくなる時期を、一緒に見てくれるか

このサービスは、在宅で粘るための仕組みです。よくできた仕組みですが、限界は必ず来ます。夜中の通報が毎晩になったとき、一日四回の訪問でも足りなくなったとき、家族が眠れなくなったとき。

そのときに「そろそろ難しいかもしれません」と隠さず話してくれる事業所は、家族の味方です。契約が続くほうが事業所の収入になるにもかかわらず、そう言えるということだからです。言われたときは、突き放されたのではなく、正直に見てくれていると受け取ってください。

定額であることの、得と損

使う量が多い人ほど、割安になります。逆に、あまり使わない人には割高になります。

いまの利用量で、どちらが安いかを計算してもらってください。 ケアマネジャーに、今の組み方とこの形を並べて出してもらう。 数字を見てから決めるものです。

来る時間の融通

決まった時間に回る形なので、希望の時間にぴったり合うとは限りません。

起床、食事、服薬、就寝。 譲れない時間を伝えて、合わせられるかを聞いてください。他の利用者との兼ね合いで決まります。

呼んだときに、実際に来るか

随時の対応があると聞いていても、混み合う時間帯には待たされることがあります。

どれくらいで来られるのか、夜間はどうかを聞いてください。 実際に呼ばれている回数を尋ねると、感触が分かります。「対応します」の中身を確かめる。

使わなくなったときに、抜けられるか

状態が変わって、この形が合わなくなることがあります。縛られるものではありません。

いつから別の組み方に戻せるかを、契約のときに確かめてください。 月の途中で変えられるかも同じです。ケアマネジャーに手続きを頼めます。

思ったより来てくれません。
まずケアマネジャーに相談してください。ケアプランに書かれた内容と実際の訪問が食い違っている場合は、事業所へ直すよう求められます。改善しなければ、事業所を変えることもできます。
費用が高いように感じます。
訪問の回数で割ってみてください。一日三回の訪問を訪問介護で組んだ場合と比べると、要介護度が高いほど定額のほうが安くなる傾向があります。反対に、訪問が一日一回で足りるうちは割高になります。
デイサービスと一緒に使えますか。
使えます。通所に行った日は訪問の回数が減りますが、定額なので費用は変わりません。その分、家族の負担は軽くなります。外に出る機会を保つという意味でも、組み合わせる値打ちがあります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の定員は、まんなかが26人

当サイトに掲載している定期巡回・随時対応型訪問介護看護のうち、定員が分かっているのは321件です。その321件を小さい順に並べると、まんなかに来るのが26人でした。いちばん小さいところで1人、いちばん大きいところで500人と幅があります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の定員の分かれ方(定員の分かっている321件)
定員件数割合
10人以下62件19.3%
11〜20人73件22.7%
21〜30人74件23.1%
31人以上112件34.9%

いちばん多いのは31人以上の34.9%です。定員は大きいほどよい、小さいほどよいというものではありません。人数が多ければ行事や設備の幅が出やすく、少なければ職員の目が届きやすい、という違いがあるだけです。見学のときは定員そのものより、「その日に実際に何人来ているか」を聞いてください。定員いっぱいで動いている日と、半分の日とでは、同じ定員でも過ごし方が変わります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を運営しているのは973の法人

1,467件の運営者をたどると、973の法人にたどり着きます。1法人あたり1.5件という計算で、複数の事業所を持つ法人が珍しくないということになります。

同じ法人が近くで複数を運営している場合、空きが出たときに融通が利いたり、別の種類のサービスを同じ法人でまとめられたりすることがあります。一方で、法人が大きいことと、その事業所が自分に合うかどうかは別の話です。運営法人は事業所ページに出しているので、気になったら同じ法人の他の事業所も見てみてください。

なお、公式サイトを届け出ているのは1,196件(79.8%)です。サイトが無い事業所が悪いということではありませんが、事前に様子を知りたいときは、まず電話で聞くことになります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護が1件も無い市区町村が1,259ある

全国1,892の市区町村のうち、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の掲載があるのは633市区町村です。裏を返すと、1,259の市区町村には1件もありません。住んでいる市区町村の中だけで探すと候補が出てこないことがある、ということです。

地元に無いときは、隣の市区町村まで範囲を広げて探すことになります。送迎のあるサービスなら市区町村をまたいで通えることもあるので、まず市区町村の担当課か地域包括支援センターに、どこまで通えるかを聞いてみてください。当サイトの市区町村ページは、掲載が0件のときに近隣の同じサービスを並べます。

この節の数字は、当サイトが掲載している定期巡回・随時対応型訪問介護看護1,498件を数えたものです。もとになっているのは厚生労働省「介護サービス情報公表システム」のオープンデータで、定員・営業日は事業所が届け出た内容です。届け出の無い項目は数に入れていません。データが更新されるたびに、この数字も変わります。

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