夜間対応型訪問介護とは?夜のトイレと緊急通報を支える仕組み
夜中のトイレのたびに家族が起きる。転んでいないか気になって眠れない。在宅の介護がいちばん続けにくくなるのは、たいてい夜です。夜間対応型訪問介護は、その時間帯だけを引き受ける仕組みです。
夜間対応型訪問介護とは
夜10時から朝6時を必ず含む時間帯に、ヘルパーが自宅を訪ねるサービスです。住んでいる市区町村にある事業所しか使えない「地域密着型」のサービスにあたります。
2つの訪問がある
| 種類 | 中身 |
|---|---|
| 定期巡回 | 毎晩決まった時間に訪問する。おむつ交換、トイレの介助、寝返りの手伝い、無事かどうかの確認 |
| 随時訪問 | 本人が通報ボタンを押したときに訪問する。転んだ、トイレに行きたい、具合が悪いなど |
通報を受ける窓口(オペレーションセンター)が置かれ、押されたボタンに応じて、話を聞いて助言するか、ヘルパーを向かわせるか、救急車を呼ぶかを判断します。
費用の目安(1割負担の場合)
| 内容 | 目安(1割負担) |
|---|---|
| 基本料金(月あたり) | 約1,010円 |
| 定期巡回(1回) | 約380円 |
| 随時訪問(1回・ヘルパー1人) | 約590円 |
1単位を10円として計算した目安です。お住まいの地域や事業所の体制によって同じ1割負担でも金額は変わり、初めて使う月は加算が付くこともあります。正確な金額は、担当のケアマネジャーか事業所にご確認ください。 月ごとの定額でまとめている事業所もあります。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護との違い
| 夜間対応型訪問介護 | 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | |
|---|---|---|
| 対応する時間 | 夜間(22時から6時を必ず含む) | 24時間 |
| 来る人 | ホームヘルパー | ホームヘルパーと看護師 |
| 医療的な処置 | できない | できる |
| 向いている状態 | 夜のトイレや見守りだけが課題 | 日中も含めて短い訪問を何度も必要とする |
日中は家族が見られる、あるいは通所を使っている。困っているのは夜だけ。そういう場合は夜間対応型で足ります。日中も含めて細かく人手が要るなら、定期巡回のほうが向いています。
使えるかどうかは、住んでいる市区町村で決まる
地域密着型のサービスなので、自分の住む市区町村に事業所がなければ使えません。全国的にも事業所の数は多くありません。まずは地域包括支援センターか担当のケアマネジャーに、「この市に夜間対応型はありますか」と確かめてください。
事業所がない場合は、訪問介護の夜間の訪問(加算が付きます)や、定期巡回・随時対応型、ショートステイの組み合わせで代えることになります。
- 通報ボタンはどんなものですか。
- 首から下げる形や、枕元に置く形のものが貸し出されます。押すとオペレーションセンターにつながり、声でやりとりできる機種もあります。
- 何回呼んでも料金は同じですか。
- 訪問ごとに費用がかかる形と、月の定額に含める形があります。呼ぶことをためらってしまうと意味がないので、契約前に数え方を確かめておいてください。
- 一人暮らしでも使えますか。
- 使えます。むしろ一人暮らしの方に向いたサービスです。