訪問入浴介護とは?浴槽を運ぶ入浴サービスの内容と費用

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-21

寝たきりに近くなっても、湯船につかることはあきらめなくて済みます。訪問入浴介護は、組み立て式の浴槽を家の中に運び込み、3人ほどのチームで入浴を介助するサービスです。

訪問入浴介護とは

専用の浴槽を積んだ車で自宅を訪ね、部屋の中に浴槽を組み立てて入浴を介助します。来るのは、ふつう介護職員2人と看護職員1人の3人です。寝返りが打てない状態でも、体を支えながら湯につかることができます。

当日の流れ

  1. 到着後、看護職員が体温・血圧・脈を測り、その日入浴できる状態かを確かめる
  2. 部屋に防水シートを敷き、浴槽を組み立てる(畳1枚ほどの場所があれば入ります)
  3. 衣類を脱ぐ介助を受け、担架のような専用の板で浴槽へ移る
  4. 洗髪・洗身・入浴(湯につかっている時間はおよそ5分から10分)
  5. 体を拭き、着替え、髪を乾かす
  6. 浴槽を片づけ、体調をもう一度確かめて終了

出入りから片づけまで、全体でおよそ45分から1時間です。お湯は事業所が持参する場合と、自宅の給湯を使う場合があります。自宅の水道と電気を使うため、そのぶんの実費を求められることがあります。

体調が悪い日は、部分浴や清拭に切り替えられる

当日の測定で熱があるなど全身の入浴が難しいときは、足だけの部分浴や、蒸しタオルで体を拭く清拭に切り替えます。この場合は費用が少し安くなります。無理に入れず、その日の状態で決められるのが、看護職員が同行する強みです。

費用の目安(1割負担の場合)

内容目安(1割負担・1回)
全身浴(3人で対応)約1,270円
部分浴・清拭に変更した場合約1,140円
介護職員のみ2人で対応した場合約1,210円
1単位を10円として計算した目安です。お住まいの地域や事業所の体制によって同じ1割負担でも金額は変わり、初めて使う月は加算が付くこともあります。正確な金額は、担当のケアマネジャーか事業所にご確認ください。

似ているサービスとの違い

場所向いている状態
訪問入浴介護自宅(浴槽を持ち込む)寝返りや起き上がりが難しく、浴室まで移れない
訪問介護の入浴介助自宅の浴室支えがあれば浴室まで行き、浴槽をまたげる
デイサービスの入浴通う施設の浴室外出ができ、通うこと自体が気分転換になる
訪問看護での清拭自宅(ベッド上)入浴が体に負担で、体を拭くだけにとどめたい

費用だけを見ると訪問入浴介護は高く感じますが、浴室の改修や、家族が二人がかりで支える負担と比べて考えてみてください。週1回でも湯につかれると、睡眠や食欲が変わることがあります。

準備しておくこと

  • 浴槽を置く場所(畳1枚ほど。家具を少し寄せれば足ります)
  • 玄関から部屋までの通り道(機材を運び込みます)
  • バスタオル、着替え、使っているシャンプーや石けん
  • 駐車できる場所(近くにない場合は事前に相談してください)
マンションの上階でも頼めますか。
頼めます。浴槽は分解して運び込めます。エレベーターの大きさや、玄関までの通路の幅は事前に確認されます。
家の中が水浸しになりませんか。
防水シートを敷いたうえで作業します。排水はホースで浴室や洗面所へ流すため、部屋が濡れることはほとんどありません。
医療的なケアを受けていても入れますか。
胃ろうやカテーテルがあっても、看護職員が保護したうえで入浴できることが多くあります。主治医の意見をもとに判断されるので、まずは相談してください。

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