デイサービス(通所介護)とは?1日の流れ・費用と使い方
在宅の介護で最初に入れることが多いのが、デイサービスです。本人は人と話し、風呂に入り、体を動かして帰ってくる。家族はその時間、仕事にも自分の用にも向かえます。
デイサービスとは
正式には「通所介護」といいます。朝に送迎の車が迎えに来て、日中を施設で過ごし、夕方に送ってもらう形が基本です。週に1回から、多い人は週5回通います。
目的は2つあります。1つは本人が入浴・食事・運動・人との関わりを持つこと。もう1つは、介護している家族がその時間だけ手を離せることです。後者は制度上もはっきり認められた目的です。遠慮する必要はありません。
1日の流れ
- 9時ごろ 送迎の車で到着。体温・血圧を測る
- 午前 入浴(希望者)、体操やレクリエーション
- 12時ごろ 昼食。刻み食・とろみ付きなど、飲み込みに合わせた形にできる
- 午後 休憩、機能訓練、書道・手芸などの活動、おやつ
- 16時ごろ 送迎の車で帰宅
半日(3時間から4時間)だけ通う形もあります。「1日は長すぎて疲れる」「入浴だけしたい」という場合に選ばれます。
費用の目安(1割負担・7時間以上8時間未満)
| 要介護度 | 1回あたりの目安 |
|---|---|
| 要介護1 | 約660円 |
| 要介護2 | 約780円 |
| 要介護3 | 約900円 |
| 要介護4 | 約1,020円 |
| 要介護5 | 約1,150円 |
これに食事代(おおむね600円から900円)が加わります。入浴やリハビリの体制に応じた加算が付くこともあるため、実際には1回あたり1,500円から2,000円ほどになることが多くあります。
1単位を10円として計算した目安です。事業所の規模・体制、お住まいの地域によって変わります。食事代とおむつ代は介護保険の対象外で、この金額とは別にかかります。正確な金額は事業所にご確認ください。
似ているサービスとの違い
| 主な目的 | 来る人・いる人 | |
|---|---|---|
| 通所介護(デイサービス) | 入浴・食事・交流・体を動かすこと | 介護職員、機能訓練指導員 |
| 通所リハビリ(デイケア) | 医師の指示にもとづく機能の回復・維持 | 医師、理学療法士など |
| 認知症対応型通所介護 | 認知症のある人に合わせた少人数の通い | 認知症の対応に慣れた職員 |
| 地域密着型通所介護 | 定員18人以下の小規模な通い | 介護職員 |
| 小規模多機能型居宅介護 | 通い・泊まり・訪問を同じ職員が担う | 同じ事業所の職員 |
迷ったときの目安は、リハビリが目的の中心かどうかです。医師の指示のもとで機能の回復に取り組みたいならデイケア、暮らしの張りと入浴・食事が中心ならデイサービスになります。両方に通うこともできます。
「行きたくない」と言われたとき
デイサービスで最も多い困りごとです。断られる理由はだいたい決まっています。
- 知らない人ばかりの場所に行くのが不安
- 「年寄り扱いされる」と感じている
- 歌やレクリエーションが好みに合わない
- 入浴を人に見られたくない
- 送迎の車に乗るのが億劫
いずれも施設を替えれば解決することがあります。男性が多い施設、機能訓練に重きを置く施設、個浴(一人ずつ入る風呂)のある施設、囲碁や麻雀を置いている施設。同じ「デイサービス」でも中身は相当違います。
まずは体験利用(多くの事業所が受け入れています)を1日だけ試してください。「合わなければやめていい」と伝えたほうが、かえって続くことがあります。
使い始めるまで
- 要介護認定を受ける(申請から結果までおよそ1か月)
- ケアマネジャーに「通いを入れたい」と伝える
- 候補の施設を見学・体験する
- 契約し、週何回・何曜日に通うかを決める
- 数か月に一度、続けるか内容を変えるかを見直す
要支援1・2の場合は、市区町村の「総合事業」の通所型サービスになります。通う先も内容も似ていますが、費用は月ごとの定額になることが多くあります。
- 週に何回まで通えますか。
- 制度上の上限はありませんが、要介護度ごとの月の上限額の範囲で組みます。要介護1で週2回、要介護3で週3回から4回くらいが目安になります。
- 入浴だけ頼めますか。
- 半日型で入浴を中心にしている事業所があります。自宅の浴室が使いにくい場合の選択肢になります。
- 医療的なケアが必要でも通えますか。
- たんの吸引やインスリン注射が必要な場合は、看護職員のいる事業所を選びます。重い医療的ケアが要る人向けには「療養通所介護」という枠もあります。
- 休んだ日の費用はかかりますか。
- 原則としてかかりませんが、直前の取りやめにキャンセル料を定めている事業所があります。契約前に確かめてください。