デイケア(通所リハビリ)とは?デイサービスとの違いと費用

介護の窓口 編集部公開 2026-08-21

退院したあと、リハビリをどう続けるか。病院のリハビリには期限があり、いつかは終わります。その先を引き受けるのが通所リハビリテーションです。

通所リハビリテーションとは

「デイケア」とも呼ばれます。病院・診療所・介護老人保健施設へ日中通い、医師の指示にもとづいて理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリハビリを受けます。

通う時間は1時間から2時間の短いものから、入浴と昼食を含む6時間から8時間のものまであります。短時間型はリハビリだけを目的にした形です。

全国での指定は7,581件、65歳以上1万人あたり2.1件です。デイサービスの3分の1ほどしかありません。医師の配置と、理学療法士などのリハビリ職が要るためで、病院や老人保健施設に併設されている形が多くを占めます。

デイサービスとの違い

通所リハビリ(デイケア)通所介護(デイサービス)
医師いる(指示を出す)いない
リハビリの専門職必ずいる機能訓練指導員がいる(職種はさまざま)
場所病院・診療所・老健独立した事業所が多い
主な目的機能の回復・維持入浴・食事・交流・生活の張り
費用やや高いやや安い
入浴ある施設とない施設があるほとんどの施設にある

線引きは「医師がいるかどうか」です。医師が状態を診てリハビリの内容を決めるため、手術のあとや脳卒中のあとなど、回復の見込みがある時期に向いています。

費用の目安(1割負担・通常規模・6時間以上7時間未満)

要介護度1回あたりの目安
要介護1約760円
要介護2約900円
要介護3約1,040円
要介護4約1,210円
要介護5約1,370円
1単位を10円として計算した目安です。事業所の規模・体制、お住まいの地域によって変わります。食事代とおむつ代は介護保険の対象外で、この金額とは別にかかります。正確な金額は事業所にご確認ください。 リハビリの体制に応じた加算が付くため、実際はこれより高くなります。

向いている場面

  • 脳卒中や骨折のあとで、まだ回復の余地がある
  • 病院のリハビリが終わったが、続けたい
  • 飲み込みが悪くなってきた(言語聴覚士のいる施設)
  • 転びやすくなり、歩き方を見てもらいたい
  • 医師に定期的に診てもらいながら運動したい
状態が落ち着き、維持が目的になってきたら、デイサービスへ移るほうが費用も抑えられ、過ごし方の幅も広がります。ずっとデイケアでなければいけないわけではありません。

使い始めるまで

  1. ケアマネジャーに希望を伝える
  2. 主治医の意見をもらう(かかりつけ医でも、通う施設の医師でもよい)
  3. 見学し、リハビリの内容と時間を確かめる
  4. 契約し、利用開始
  5. おおむね3か月ごとに医師が見直す

デイサービスと、目的が違う

こちらは医師の指示のもとで、理学療法士や作業療法士などが関わります。体の機能を保つ、戻すことに軸があります。

「楽しく過ごす」ことが主目的ではありません。 本人が求めているものとずれると、通わなくなります。 どちらを求めているかを、先に家族の間で確かめてください。

半日と一日で、中身が変わる

午前だけ、午後だけという短い形と、一日を通す形があります。短いほうは訓練に集中し、入浴や食事が付かないことがあります。

家族が手を離せる時間を作りたいなら、一日の形が合います。 訓練だけを目的にするなら、短いほうが本人の負担も軽い。目的で選び分けてください。

医療機関に併設されていることが多い

病院や診療所、介護老人保健施設に併設されている形が多くあります。体調が変わったときに、その場で見てもらえます。

持病がある人や、退院したばかりの人には、この点が効きます。 かかりつけと同じ法人なら、情報のやり取りも早い。通いながら診てもらえる形を、医師に相談してください。

いつまで続けるかを、決めておく

目的がはっきりしないまま何年も通い続けると、何のために行っているのか分からなくなります。費用も積み上がります。

何をどこまで戻したいのかを、担当者と決めてください。 定期的に見直す機会があります。目標に届いたら、通所介護や地域の通いの場へ移す判断もあります。

デイサービスと両方に通えますか。
通えます。月・木はデイケアでリハビリ、土はデイサービスで入浴と交流、という組み方もできます。月の上限額の範囲で調整します。
要支援でも通えますか。
通えます。「介護予防通所リハビリテーション」となり、費用は月ごとの定額になります。
短時間型と長時間型のどちらがいいですか。
リハビリだけが目的で、家で過ごせるなら短時間型。入浴や昼食も頼みたい、家族が日中手を離したいなら長時間型が向きます。

通所リハビリテーションの数は、都道府県で4.6倍ひらいている

全国の通所リハビリテーションは7,581件です。ただし件数をそのまま並べても、人口の多い都道府県が上に来るだけで、その地域が手厚いのかどうかは分かりません。65歳以上の人数で割ると比べられるようになります。全国では65歳以上1万人あたり2.1件です。

いちばん多いのは徳島県(5.1件)、いちばん少ないのは神奈川県(1.1件)で、同じ国の中で4.6倍のひらきがあります。住んでいる場所によって、選べる事業所の数がこれだけ変わるということです。

通所リハビリテーションが多い都道府県と少ない都道府県(65歳以上1万人あたり・全47都道府県中)
順位都道府県件数65歳以上1万人あたり
1位徳島県123件5.1件
2位鹿児島県233件4.4件
3位佐賀県110件4.4件
4位熊本県225件4.1件
5位大分県151件4.0件
47位神奈川県264件1.1件
46位東京都348件1.1件
45位埼玉県261件1.3件
44位秋田県54件1.5件
43位千葉県269件1.5件

この上位5県のうち、高齢化率でも全国10位以内に入るのは1県です。高齢者が多い地域ほど通所リハビリテーションが多い、という単純な関係にはなっていません。

数が少ない地域が、そのまま「足りない」という意味になるとは限りません。1か所あたりの規模が大きい、近隣の市区町村から通っている、別の種類のサービスで代えている、といった事情は件数からは読み取れないためです。実際に使えるかどうかは、お住まいの市区町村の一覧で確かめてください。

件数は当サイトの掲載データ(厚生労働省「介護サービス情報公表システム」のオープンデータ、47都道府県に掲載あり)、人口は総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」(2026年1月1日現在)によるものです。どちらも更新のたびにこの数字も変わります。

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