デイケア(通所リハビリ)とは?デイサービスとの違いと費用
退院したあと、リハビリをどう続けるか。病院のリハビリには期限があり、いつかは終わります。その先を引き受けるのが通所リハビリテーションです。
通所リハビリテーションとは
「デイケア」とも呼ばれます。病院・診療所・介護老人保健施設へ日中通い、医師の指示にもとづいて理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリハビリを受けます。
通う時間は1時間から2時間の短いものから、入浴と昼食を含む6時間から8時間のものまであります。短時間型はリハビリだけを目的にした形です。
全国での指定は7,581件、65歳以上1万人あたり2.1件です。デイサービスの3分の1ほどしかありません。医師の配置と、理学療法士などのリハビリ職が要るためで、病院や老人保健施設に併設されている形が多くを占めます。
デイサービスとの違い
| 通所リハビリ(デイケア) | 通所介護(デイサービス) | |
|---|---|---|
| 医師 | いる(指示を出す) | いない |
| リハビリの専門職 | 必ずいる | 機能訓練指導員がいる(職種はさまざま) |
| 場所 | 病院・診療所・老健 | 独立した事業所が多い |
| 主な目的 | 機能の回復・維持 | 入浴・食事・交流・生活の張り |
| 費用 | やや高い | やや安い |
| 入浴 | ある施設とない施設がある | ほとんどの施設にある |
線引きは「医師がいるかどうか」です。医師が状態を診てリハビリの内容を決めるため、手術のあとや脳卒中のあとなど、回復の見込みがある時期に向いています。
費用の目安(1割負担・通常規模・6時間以上7時間未満)
向いている場面
- 脳卒中や骨折のあとで、まだ回復の余地がある
- 病院のリハビリが終わったが、続けたい
- 飲み込みが悪くなってきた(言語聴覚士のいる施設)
- 転びやすくなり、歩き方を見てもらいたい
- 医師に定期的に診てもらいながら運動したい
使い始めるまで
デイサービスと、目的が違う
こちらは医師の指示のもとで、理学療法士や作業療法士などが関わります。体の機能を保つ、戻すことに軸があります。
「楽しく過ごす」ことが主目的ではありません。 本人が求めているものとずれると、通わなくなります。 どちらを求めているかを、先に家族の間で確かめてください。
半日と一日で、中身が変わる
午前だけ、午後だけという短い形と、一日を通す形があります。短いほうは訓練に集中し、入浴や食事が付かないことがあります。
家族が手を離せる時間を作りたいなら、一日の形が合います。 訓練だけを目的にするなら、短いほうが本人の負担も軽い。目的で選び分けてください。
医療機関に併設されていることが多い
病院や診療所、介護老人保健施設に併設されている形が多くあります。体調が変わったときに、その場で見てもらえます。
持病がある人や、退院したばかりの人には、この点が効きます。 かかりつけと同じ法人なら、情報のやり取りも早い。通いながら診てもらえる形を、医師に相談してください。
いつまで続けるかを、決めておく
目的がはっきりしないまま何年も通い続けると、何のために行っているのか分からなくなります。費用も積み上がります。
何をどこまで戻したいのかを、担当者と決めてください。 定期的に見直す機会があります。目標に届いたら、通所介護や地域の通いの場へ移す判断もあります。
- デイサービスと両方に通えますか。
- 通えます。月・木はデイケアでリハビリ、土はデイサービスで入浴と交流、という組み方もできます。月の上限額の範囲で調整します。
- 要支援でも通えますか。
- 通えます。「介護予防通所リハビリテーション」となり、費用は月ごとの定額になります。
- 短時間型と長時間型のどちらがいいですか。
- リハビリだけが目的で、家で過ごせるなら短時間型。入浴や昼食も頼みたい、家族が日中手を離したいなら長時間型が向きます。
通所リハビリテーションの数は、都道府県で4.6倍ひらいている
全国の通所リハビリテーションは7,581件です。ただし件数をそのまま並べても、人口の多い都道府県が上に来るだけで、その地域が手厚いのかどうかは分かりません。65歳以上の人数で割ると比べられるようになります。全国では65歳以上1万人あたり2.1件です。
いちばん多いのは徳島県(5.1件)、いちばん少ないのは神奈川県(1.1件)で、同じ国の中で4.6倍のひらきがあります。住んでいる場所によって、選べる事業所の数がこれだけ変わるということです。
| 順位 | 都道府県 | 件数 | 65歳以上1万人あたり |
|---|---|---|---|
| 1位 | 徳島県 | 123件 | 5.1件 |
| 2位 | 鹿児島県 | 233件 | 4.4件 |
| 3位 | 佐賀県 | 110件 | 4.4件 |
| 4位 | 熊本県 | 225件 | 4.1件 |
| 5位 | 大分県 | 151件 | 4.0件 |
| 47位 | 神奈川県 | 264件 | 1.1件 |
| 46位 | 東京都 | 348件 | 1.1件 |
| 45位 | 埼玉県 | 261件 | 1.3件 |
| 44位 | 秋田県 | 54件 | 1.5件 |
| 43位 | 千葉県 | 269件 | 1.5件 |
この上位5県のうち、高齢化率でも全国10位以内に入るのは1県です。高齢者が多い地域ほど通所リハビリテーションが多い、という単純な関係にはなっていません。
数が少ない地域が、そのまま「足りない」という意味になるとは限りません。1か所あたりの規模が大きい、近隣の市区町村から通っている、別の種類のサービスで代えている、といった事情は件数からは読み取れないためです。実際に使えるかどうかは、お住まいの市区町村の一覧で確かめてください。
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