認知症対応型通所介護とは?少人数の通いと普通のデイの違い
普通のデイサービスに通ってみたが、落ち着かず帰りたがる。同じ話を繰り返して、周りから浮いてしまう。そういうときに選択肢になるのが、認知症のある人だけの少人数の通いです。
認知症対応型通所介護とは
認知症と診断された人だけが通うデイサービスです。1日の定員は12人以下と決められていて、普通のデイサービス(30人前後のことが多い)よりずっと小さな場になります。
職員の配置も手厚く、認知症の対応に慣れた人が付きます。住んでいる市区町村にある事業所しか使えない「地域密着型」のサービスです。
普通のデイサービスとの違い
| 認知症対応型通所介護 | 通所介護(一般) | |
|---|---|---|
| 定員 | 12人以下 | 18人以下から30人以上までさまざま |
| 通う人 | 認知症と診断された人だけ | 認知症の有無を問わない |
| 職員の配置 | 手厚い | 基準どおり |
| 費用 | 高い(1.3倍から1.5倍ほど) | 標準 |
| 使える地域 | 住んでいる市区町村のみ | 制限なし |
費用は上がりますが、「大人数の中でどう振る舞えばいいか分からない」という混乱が減り、同じ職員が毎回付くことで表情が変わる人がいます。
費用の目安(1割負担・単独型・7時間以上8時間未満)
| 要介護度 | 1回あたりの目安 |
|---|---|
| 要介護1 | 約1,000円 |
| 要介護3 | 約1,200円 |
| 要介護5 | 約1,400円 |
1単位を10円として計算した目安です。事業所の規模・体制、お住まいの地域によって変わります。食事代とおむつ代は介護保険の対象外で、この金額とは別にかかります。正確な金額は事業所にご確認ください。
向いている場面
- 普通のデイサービスで落ち着かず、帰りたがる
- 大きな音や大人数が苦手になった
- 同じことを繰り返し言い、周囲との関係が難しくなっている
- 一人で外へ出てしまうことがある
- 職員が毎回替わると混乱する
反対に、本人が大人数の中でも落ち着いていられるなら、普通のデイサービスのままで構いません。認知症の診断があるからといって、こちらに移らなければならないわけではありません。
使うための条件
- 認知症の診断を受けていること(主治医の意見書などで確認されます)
- 要介護1から5、または要支援1・2の認定を受けていること
- 事業所と同じ市区町村に住んでいること
事業所の数は多くありません。住んでいる市区町村にあるかどうかを、担当のケアマネジャーか地域包括支援センターに確かめてください。
- 認知症と診断されていませんが、それらしい様子があります。
- まず主治医に相談してください。診断がつかないうちは、普通のデイサービスや小規模多機能型居宅介護を検討することになります。
- 普通のデイサービスから移れますか。
- 移れます。ケアマネジャーに伝えてください。見学と体験をしてから決めることをおすすめします。
- 費用が高いのが気になります。
- 回数を減らして質を取る、という考え方もあります。週3回の一般のデイより、週2回の認知症対応型のほうが本人が落ち着くなら、そのほうが結果的に長く続きます。