認知症対応型通所介護の選び方!本人が落ち着ける場を見つける
認知症のある人にとって、通う場が合うかどうかは建物や設備ではなく、職員の関わり方でほとんど決まります。見学では、そこだけを見てください。
1. 職員の声のかけ方
見学のとき、職員が利用者にどう話しかけているかを見てください。後ろから急に触れていないか、「違いますよ」と否定していないか、同じ話を何度されても同じ調子で受けているか。ここに全部が出ます。
2. 落ち着かないときにどうするか
「帰りたい」と言い出したときの対応を聞いてください。説得して座らせる施設と、一緒に歩きながら気持ちが変わるのを待つ施設があります。後者を選んでください。
「そういう方はいらっしゃいません」という答えが返ってきたら、経験が浅いか、正直でないかのどちらかです。帰りたがる人がいない認知症のデイサービスはありません。
3. 職員が替わらないか
- 同じ職員が続けて担当するか
- 働いている人の入れ替わりは激しくないか
- 認知症介護の研修を受けた職員が何人いるか
4. 過ごし方に「役割」があるか
洗濯物をたたむ、食事の下ごしらえをする、植木に水をやる。生活の中の役割がある施設では、本人が落ち着きやすくなります。一日中座って過ごすだけの場は、認知症のある人には長すぎます。
5. 建物と動線
- トイレの場所が分かりやすいか(表示、扉の色)
- 歩き回れる場所があるか
- 静かに休める部屋があるか
- 出入口の安全がどう保たれているか
6. 家族への伝え方
その日どう過ごしたかを、「落ち着いていました」で終わらせず具体的に書いてくれるか。家での様子をこちらから伝えたときに、それを翌回に生かしてくれるか。この往復ができる施設は信頼できます。
7. 体験利用は必ずする
本人を連れて1日試してください。帰ってきたときの表情と、その晩の眠り方が答えになります。言葉で「どうだった」と聞いても正確には返ってこないことがあるので、様子を見てください。
- 本人に「認知症の人が行く場所」と言うべきですか。
- 言う必要はありません。「体操をしに行く」「昼ごはんを食べに行く」で構いません。事実と違うことを言うのではなく、本人が受け取りやすい説明を選ぶということです。
- 進行したら通えなくなりますか。
- 事業所によって受け入れられる範囲が違います。「どこまでの状態の方が通っていますか」と先に聞いておくと、先々の見通しが立ちます。
- 小規模多機能型居宅介護と迷っています。
- 通いだけで足りるなら認知症対応型通所介護、泊まりや訪問も必要になりそうなら小規模多機能のほうが融通が利きます。小規模多機能を使うと、原則ほかの通いや訪問は使えなくなる点に注意してください。