浴槽内の溺水は交通事故より多い。冬の入浴で起きること

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-22

入浴は毎日のことなので、危険だと思われていません。実際には、家の中で最も事故が起きている場面です。

何が起きているのか

暖かい部屋から寒い脱衣所へ移り、熱い湯につかると、血圧が短時間で大きく上下します。この変動で失神したり、心臓や脳の発作を起こしたりすることがあります。浴槽内で意識を失えば、そのまま溺れます。

高齢者の浴槽内での不慮の溺水による死亡は、交通事故による死亡を上回る水準で推移しています。 冬季に集中するのは、温度差が大きくなるためです。

今日からできること

  1. 入浴前に脱衣所と浴室を暖める(暖房、シャワーで湯を張る)
  2. 湯温は41度以下、つかる時間は10分までを目安にする
  3. 浴槽から急に立ち上がらない。手すりにつかまる
  4. 食後すぐ、飲酒後、睡眠薬などを飲んだあとの入浴を避ける
  5. 入る前に同居者へ一声かける。時間が長ければ様子を見に行く
一人暮らしの場合は、日中に入るほうが安全です。 深夜より、近所や訪問の人が気づける時間帯を選びます。

道具と手すり

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自宅の風呂に入れなくなったら

介助があれば入れる場合は訪問介護、体を支えきれない場合は訪問入浴介護があります。デイサービスの入浴を使う方法もあり、こちらは送迎付きで、家族が休める時間にもなります。

入浴を嫌がるときは、理由を探してください。寒い、裸を見られたくない、手順が分からない、湯が熱い。「入りたくない」の中身が分かれば、変えられることがあります。

毎日入らないと不衛生ですか。
毎日でなくても、体を拭く、部分的に洗うことで保てます。冬は回数を減らし、暖かい日中に入るという組み方もあります。無理に毎日入れることが目的ではありません。
浴槽から出られなくなりました。
その場では無理に引き上げず、湯を抜いて体を冷やさないようにし、助けを呼んでください。繰り返すようなら、浴槽内いすや手すり、訪問入浴への切り替えを検討する時期です。

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