119番か、様子を見るか。迷ったときの♯7119

介護の窓口 編集部公開 2026-08-22最終更新 2026-08-25

「呼んでよかったのか」と後で悩む家族が多い場面です。迷ったときに聞ける番号があります。

ためらわず119番する場合

  • 意識がない、呼びかけに反応しない
  • 息をしていない、呼吸がおかしい、顔色が悪い
  • 突然の激しい頭痛、片側の手足が動かない、ろれつが回らない
  • 胸を締めつけられるような痛みが続く
  • けいれんが止まらない、けいれんのあと意識が戻らない
  • 大量の出血、広い範囲のやけど
  • 食べ物を詰まらせて声が出ない

迷ったら呼んでください。 呼ばずに手遅れになるほうが取り返しがつきません。呼んだ結果として搬送されなくても、責められることはありません。

迷ったときの♯7119

救急安心センター事業(♯7119)では、電話の相談に医師や看護師、相談員が応じ、緊急性の判断、受診の必要性、受診できる医療機関を案内します。緊急性が高いと判断されれば、そのまま救急車の出動につながります。

全国のすべての地域で実施されているわけではありません。 実施していない地域では、都道府県ごとの救急医療情報センターや、休日夜間の相談窓口が用意されています。今のうちに、住んでいる地域の番号を調べて冷蔵庫に貼っておいてください。

救急隊に伝えること

  • いつから、どんな症状が出ているか
  • 持病、かかりつけの医療機関
  • 飲んでいる薬(お薬手帳をそのまま渡す)
  • アレルギー
  • 普段の状態(歩ける、話せる、認知症があるか)
  • 本人と家族の意向(延命についての希望が決まっていれば)

お薬手帳、健康保険証、介護保険被保険者証を一つの袋にまとめておくと、慌てずに済みます。玄関の近くに置いておく家庭が多くあります。

施設や事業所にいるとき

デイサービスやショートステイの利用中に急変した場合は、事業所が救急への連絡と家族への連絡を行います。あらかじめ、連絡がつく番号を複数伝えておいてください。 日中に電話に出られない家族は、その旨も伝えておきます。

救急車を待っているあいだにすること

電話を切ったあと、到着までの数分をどう使うかで、その後が変わります。まず玄関の鍵を開け、明かりを点けます。集合住宅なら、可能なら誰かが下で待ちます。

本人のそばを離れないでください。吐いているときは横向きにします。意識が無く、呼吸がふだんと違うときは、通信指令員の指示に従って胸骨圧迫を始めます。電話はつないだままにしておけます。 何をすればよいかは、口頭で教えてもらえます。

運ばれた先で聞かれること

病院に着くと、ふだんどう暮らしていたかを細かく聞かれます。自分で歩けていたか、食事は何を食べていたか、話は通じていたか、認知症があるか。治療の方針を決めるのに要る情報です。

家族がとっさに答えられないことも多いので、ふだんの様子を書いた紙を作っておくと確実です。 介護保険の認定を受けている人なら、ケアプランの写しがそのまま役に立ちます。ケアマネジャーの連絡先も一緒に持っていってください。

退院の話は、入院した日から始まっている

急に運ばれた人ほど、退院のときに元の暮らしへ戻れないことがあります。入院前より歩けなくなり、家の作りが合わなくなる。ここで慌てる家族が多くいます。

入院したら早いうちに、病院の退院支援の窓口(地域連携室など)に相談してください。要介護認定は入院中でも申請できます。ケアマネジャーがついているなら、入院したことをその日のうちに知らせてください。 退院に向けた話に加わってもらえます。

「もう呼ばない」と決めておく話ではない

延命を望まないという話と、救急車を呼ばないという話は、別のことです。痛みを取るため、原因を調べるために運ばれることはあります。

本人がどこまでを望むのかは、主治医と話し合って書面にしておかないと伝わりません。家族の中だけで決めた了解は、救急の場面では使えません。 これは人生会議として、元気なうちに進めておく話です。

救急車を呼ぶかどうかで迷ったとき

呼ぶほどではないかもしれない、と迷って時間が過ぎることがあります。迷ったときに相談できる電話の窓口があります。

番号は地域によって違います。 お住まいの市区町村や消防のページで、先に調べて電話のそばに貼っておいてください。 起きてから探すことになりません。

伝えることを、紙にしておく

その場では慌てます。持病、飲んでいる薬、かかりつけ医、これまでの手術。落ち着いて言える人はいません。

一枚にまとめて、お薬手帳と一緒に置いておいてください。 救急のときに見せる情報を入れる容器を配っている市区町村があります。入れてあることを、同居していない家族にも伝えておいてください。

家で看取ると決めている場合

在宅での看取りと決めているなら、亡くなったときに呼ぶのは救急ではありません。訪問診療の医師です。

この手順を、家族全員が知っている必要があります。 その場に居合わせた一人が慌てて呼ぶことが実際に起きます。連絡先を紙に書いて、電話のそばに貼っておいてください。

運ばれたあとに、要ること

搬送されたら、そこから入院の手続きが始まります。保険証、介護保険被保険者証、お薬手帳、着替え。

まとめて玄関の決まった場所に置いておいてください。 一人暮らしの親のところでは、家族がその場所を知っていることが大事です。入院が決まったら、その日のうちにケアマネジャーへ連絡してください。

救急車を呼ぶと費用はかかりますか。
救急車そのものの利用に費用はかかりません。搬送先での診療には通常の医療費がかかります。なお、緊急性が認められない場合の取り扱いは地域によって変わりつつあるため、迷ったときは♯7119で相談してください。
延命治療を望まない場合はどうすればよいですか。
救急隊は原則として救命処置を行います。本人の希望を実現したいのであれば、事前に主治医と話し合い、書面に残し、家族と施設の間で共有しておく必要があります。人生会議として進める話です。

この記事の出典

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