転倒が寝たきりの入口になる。防ぎ方は家の中にある

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-22

転ぶのは足腰のせいだけではありません。家の作り、履き物、飲んでいる薬、見えにくさが重なって起きます。

転ぶ場所は家の中

高齢者の転倒は、外より家の中で多く起きています。 慣れた場所だから油断するのではなく、慣れた場所だから足元を見ないのです。危ないのは決まった場所です。

  • 敷居や上がりかまちのわずかな段差
  • めくれたカーペット、滑るマット、新聞や電源コード
  • 夜間のトイレまでの薄暗い廊下
  • 浴室と脱衣所の濡れた床
  • 階段の下り。手すりが片側にしか無い階段

体の側の理由

足腰の筋力とバランスが落ちれば転びやすくなりますが、それだけではありません。見えにくさ、聞こえにくさ、めまい、立ちくらみ、飲んでいる薬も関わります。

睡眠薬や精神安定剤、血圧の薬は、ふらつきの原因になることがあります。 転ぶことが増えたら、お薬手帳を持って医師か薬剤師に相談してください。減らせる薬が見つかることがあります。

骨折が暮らしを変える

転倒で多い骨折と、その後
部位起きやすい場面その後
大腿骨の付け根横向きに倒れる手術と入院。歩く力が戻らないことがある
背骨(圧迫骨折)尻もち、重い物を持つ痛みで動けず、背が丸くなる
手首手をついてかばう固定の間、家事や介護の手が使えない
「いつのまにか骨折」があります。 転んだ覚えがないのに背骨が折れていることがあり、背が縮む、腰が曲がる、身長が数センチ縮んだといった形で気づかれます。骨粗しょう症の検査を勧められる理由がここにあります。

打てる手

住宅改修(手すり、段差の解消、滑りにくい床)と福祉用具(歩行器、杖、ベッド柵)は介護保険の対象です。工事は着工前の申請が要るので、思い立ったらまずケアマネジャーに相談します。

履き物も見落とされます。かかとを踏んだサンダル、脱げやすいスリッパは転倒の元です。足に合った、かかとの覆われた靴に替えるだけで変わります。

転んでも痛がりません。様子を見てよいですか。
頭を打った可能性があるとき、血液をさらさらにする薬を飲んでいるとき、立てない・体重をかけられないときは受診してください。時間が経ってから症状が出ることがあります。
転ぶのが怖くて動かなくなりました。
よくあることで、動かないことでさらに筋力が落ちる悪循環になります。理学療法士のいる通所リハビリや訪問リハビリで、安全な動き方から立て直せます。ケアマネジャーに相談してください。

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