眠れない、昼夜が逆転した。まず変えるのは日中
夜のことを夜だけで解決しようとすると、たいていうまくいきません。手を入れる場所は日中にあります。
年をとると眠りは変わる
加齢とともに、眠りは浅く、短く、早寝早起きになります。これは異常ではありません。 若い頃と同じ8時間を求めて寝床にいる時間を延ばすと、眠れない時間が増え、かえって不眠を感じやすくなります。
寝床にいる時間を8時間以内を目安にすることが勧められています。眠くなってから床に入り、目が覚めたら起きる。この形のほうが、結果として眠れたと感じられます。
日中に手を入れる
- 朝、決まった時間に起きて、日の光を浴びる
- 日中に体を動かす。外出の用事を作る
- 昼寝は短く(30分程度まで)。夕方以降は寝ない
- 夕方以降のカフェインと、寝る前の飲酒を控える
- 夕食から就寝までの時間を空ける
寝酒は眠りを浅くします。 寝つきは良くなったように感じても、夜中に目が覚めやすくなり、トイレも近くなります。転倒の危険も上がります。
眠れない背景を疑う
| 背景 | 手がかり |
|---|---|
| 夜間頻尿 | 何度もトイレに起きる。飲み方と病気の両方を見る |
| 痛み、かゆみ | 腰、膝、皮膚。日中は気にならず夜に出ることがある |
| 気分の落ち込み | 早朝に目が覚める。何をしても楽しくない |
| 睡眠時無呼吸 | いびき、日中の強い眠気 |
| 薬の影響 | 飲み始めた時期と重なっていないか |
| むずむず脚 | 脚の不快感で寝つけない |
昼夜が逆転したとき
認知症のある人では、昼夜が入れ替わることがあります。介護している人が眠れなくなり、そこから共倒れになるのが最も避けたい流れです。
日中の活動を増やすこと、デイサービスで昼間に過ごすことが基本になりますが、それでも足りないときはショートステイで夜を預けるという手があります。眠れていないことを、必ずケアマネジャーに伝えてください。
- 睡眠薬を使ってもよいですか。
- 医師の判断で使われることはあります。ただし高齢期はふらつきや転倒、日中の眠気が出やすく、量と種類の選び方が重要です。市販の睡眠改善薬を自己判断で続けるのは避けてください。
- 早く目が覚めてしまいます。
- 加齢による変化のことが多いのですが、気分の落ち込みでも起こります。早朝の覚醒に加えて、意欲や食欲が落ちているときは受診してください。
この記事の出典
- 厚生労働省睡眠対策2026-08-22 確認
- 厚生労働省健康づくりのための睡眠ガイド2023PDF2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センターフレイルの原因は?2026-08-22 確認