家の中で起きる事故。危ない場所は決まっている

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-22

危ない場所は、だいたい決まっています。一度、日が暮れてから家の中を歩いてみると分かります。

部屋ごとに見る

危ない場所と、直すところ
場所起きること手当て
浴室・脱衣所転倒、溺水、温度差手すり、滑り止め、暖房
階段踏み外し、下りでの転落両側の手すり、段鼻の目印、照明
玄関上がりかまちでの転倒手すり、踏み台、椅子
寝室からトイレ夜間の転倒足元灯、コードの片づけ、ポータブルトイレ
台所火の消し忘れ、やけど自動消火の機器、電磁調理器への切り替え

夜、電気を消して実際に歩いてみてください。 昼間には見えている段差もコードも、暗がりでは見えません。本人は毎晩そこを歩いています。

片づけは、安全のためにする

物が減れば通り道が広がり、つまずくものが減ります。ただし勝手に捨てないでください。 本人にとって意味のあるものを黙って処分すると、信用を失い、その後の話が通らなくなります。

通り道にある物から、本人と一緒に動かします。「捨てる」ではなく「置き場所を変える」という言い方のほうが、話が進みます。

火と電気

  • ガスコンロを、消し忘れを検知する機種か電磁調理器に替える
  • ストーブの周りに燃えるものを置かない。給油の作業を家族が引き受ける
  • たこ足配線とほこりのたまったコンセントを点検する
  • 住宅用火災警報器の電池と作動を確かめる
電気毛布や湯たんぽによる低温やけどが起きています。 感覚が鈍くなっていると、熱いと感じないまま皮膚が傷みます。就寝時に電源を切る、直接肌に当てない、といった使い方にします。

介護保険で直せる範囲

手すりの取り付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更、扉の取り替え、洋式便器への取り替えは、住宅改修として原則20万円まで対象になります。着工前の申請が要るので、順番を間違えないでください。

賃貸でも工事できますか。
できますが、所有者の承諾が要ります。退去時の原状回復をどうするかも先に決めておきます。工事を伴わない突っ張り式の手すりなら、福祉用具のレンタルで済むこともあります。
何から手をつければいいですか。
夜間にトイレへ行く動線からです。転倒が起きやすく、しかも安く直せます。足元灯を置き、コードを片づけ、手すりを付ける。ここだけでも効果があります。

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