福祉用具貸与の選び方!相談員の見きわめと品の合わせ方
福祉用具は、品そのものより「誰が選ぶか」で使い心地が決まります。家の造りと体を見ずにカタログだけで決める相談員には任せないでください。
1. 家に来て、実際に見てくれるか
廊下の幅、敷居の高さ、ベッドを置く場所、トイレまでの動線。これを見ずに選べる品はありません。訪問して測ってくれる事業所を選んでください。
- 本人が実際に動くところを見てもらう
- 廊下や出入口の幅を測ってもらう
- 家族が介助する場面も見てもらう
- 夜のトイレなど、困っている時間帯を伝える
2. 試せるか
実物を持ってきて、数日置いていってくれる事業所があります。カタログで決めた車いすが玄関を通らない、介護ベッドが部屋に入らない、というのはよくある話です。
3. 貸与料の差
| 確かめること | なぜ大事か |
|---|---|
| 同じ品でいくらですか | 事業所ごとに違う。上限額の範囲で差が出る |
| 全国の平均額はいくらですか | 相談員は説明する義務がある |
| ほかの機種の候補はありますか | 複数を示す義務がある |
| 月の合計はいくらですか | 限度額の枠に収まるか |
相談員は、同じ用途の複数の品とその全国平均の貸与額を示す決まりになっています。1つだけ持ってきて「これです」と言う事業所は、そこを守っていません。
4. 状態が変わったときの動き
- 半年に1度は様子を見に来てくれるか(モニタリングの義務があります)
- 合わなくなったときに替えてくれるか
- 追加の相談に費用がかかるか
- 退院直後など、急ぎの搬入に応じてくれるか
5. 品を選ぶときの目安
| 困りごと | 検討する品 |
|---|---|
| 起き上がりがつらい | 介護ベッド(背上げ)、介助バー |
| 夜のトイレが不安 | 手すり、ポータブルトイレ(購入)、センサー |
| 玄関の段差 | スロープ、置き型の手すり |
| 歩くとふらつく | 歩行器、多点つえ |
| 長く座っていると痛がる | 車いすクッション |
| 寝たきりで床ずれが心配 | エアマットレス、体位変換器 |
| 抱え上げるのが限界 | 移動用リフト |
6. 家族が介助しやすいか
本人が使いやすいかだけでなく、介助する家族が扱えるかも見てください。重い車いすは持ち上げられません。リフトは操作を覚える必要があります。「誰が毎日使うのか」を相談員に伝えてください。
7. 事業所の変え方
合わないと感じたら、ケアマネジャーに伝えて事業所を替えられます。言い出しにくければ、ケアマネジャーから伝えてもらってください。品を返して新しい事業所から借り直す形になります。
- 事業所は自分で選べますか。
- 選べます。ケアマネジャーは複数の候補を示すことになっています。1か所しか出てこない場合は、ほかにないか聞いてください。
- 相談員に資格はありますか。
- 福祉用具専門相談員という資格があります。事業所には配置が義務づけられています。理学療法士や作業療法士が在籍する事業所もあります。
- 限度額を超えそうです。
- ケアマネジャーに合計を出してもらってください。福祉用具を減らすか、ほかのサービスを調整するかの判断になります。購入に切り替えられる品もあります。