軽度認知障害とは?認知症の手前で分かること
認知症と、年相応のもの忘れの間にある状態です。ここで分かったことには、意味があります。
暮らしが回っているかどうかが境目
検査で認知機能の低下は見つかるけれど、買い物も金銭の管理も自分でできている。この状態を軽度認知障害と呼びます。本人も家族も「年のせい」で片づけてしまいがちな段階です。
この段階で分かる人の全員が認知症になるわけではありません。 進む人、変わらない人、検査の値が戻る人がいます。だから「認知症の予備軍」という言い方は、正確ではありません。
手が打てることがある
確実に進行を止める方法は見つかっていません。ただし、危険を高めることが分かっている要素はいくつもあり、そのうち自分で手を打てるものがあります。
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症を治療して管理する
- 週に何回か、少し息が上がる程度に体を動かす
- 難聴があれば、我慢せず補聴器を使う
- たばこをやめる
- 人と会う機会を減らさない
- うつの症状があれば治療する
聞こえにくさを放っておかないでください。 難聴は、認知症の危険を高める要素として繰り返し報告されています。聞き返すのが面倒で会話を避けるようになると、人との関わりも一緒に減ります。
受診と、そのあと
もの忘れ外来などで検査を受けると、いまの状態が数字で残ります。大切なのは1回の点数ではなく、半年後・1年後と比べられることです。変化が分かれば、そのときに手を打てます。
この段階では介護保険のサービスに当たらないことが多くあります。市区町村の総合事業や通いの場、地域の体操教室が受け皿になります。地域包括支援センターで、近くにあるものを教えてもらえます。
- 本人が検査を嫌がります。
- 「認知症の検査」と言わず、持病の受診に付き添って医師から話してもらう、健康診断の一部として受ける、といった入口があります。無理に連れて行くと次から拒まれるので、急がないほうが結果として早いことがあります。
- 脳トレをすれば防げますか。
- 特定のドリルで認知症を防げるという十分な証拠はありません。人と関わりながら体を動かすことのほうが、報告は多くなっています。楽しめないものは続かないので、続けられることを選んでください。
この記事の出典
- 国立長寿医療研究センター認知症の予防2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター認知症の危険因子と運動による予防2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター耳が聞こえにくいと認知症になりやすい?2026-08-22 確認
- 厚生労働省認知症施策2026-08-22 確認