認知症のことを、どこに相談すればいいのか

介護の窓口 編集部公開 2026-08-22最終更新 2026-08-25

受診を拒まれて止まってしまう家族が多いところですが、診断がついていなくても、本人が来られなくても、相談できる先があります。

まず、地域包括支援センター

どこに相談すればいいか分からないときの入口はここです。 市区町村が設けている相談窓口で、介護保険の手続きだけでなく、受診の進め方、家族の困りごと、お金の管理まで受けます。相談は無料です。

本人が来られなくても、家族だけで相談できます。 「まだ診断もついていないのに」と遠慮する必要はありません。診断前の段階こそ、相談の中身が濃くなります。

専門の窓口

認知症に関わる窓口
窓口できること
認知症疾患医療センター専門の医療機関としての診断、診断後の医療と生活の相談
認知症初期集中支援チーム受診につながっていない人の家を訪ね、医療と介護につなぐ
認知症地域支援推進員市区町村に置かれ、医療・介護・地域のつなぎ役になる
認知症カフェ本人と家族、地域の人、専門職が集まって話せる場
認知症初期集中支援チームは、受診を拒む人のためのしくみです。 家族が困り果てて動けなくなっている状況を想定して作られています。地域包括支援センターか市区町村の担当課から相談できます。

同じ立場の人と話す

専門職に相談して整理はついても、気持ちが軽くならないことがあります。同じ経験をしている家族と話す場は、そこに効きます。認知症カフェや、家族の会の集まりがそれにあたります。

「うちだけではなかった」と分かるだけで続けられることがあります。介護している人が倒れると、本人の暮らしも一緒に崩れます。 自分のために相談する時間を取ることは、遠回りではありません。

緊急のとき

  • 行方が分からない … ためらわず110番。あわせて地域包括支援センターへ
  • 急に様子がおかしい、けがをした … かかりつけ医か救急。迷ったら♯7119
  • 手が出そう、限界だ … 地域包括支援センターへ。責める場所ではない

相談の前に、書き出しておく

窓口に着いてから話し始めると、聞かれたことに答えるだけで終わってしまうことがあります。困っていることを全部伝えられないまま、次の予定に押し出されます。

いつから何が起きているか、いま何にいちばん困っているか、家族の側の事情(働いている、遠くに住んでいる、ほかにも介護している人がいる)。紙一枚にまとめて持っていくと、話が一度で通ります。渡してしまえば、そのまま記録に残ります。

動かないと感じたときは、伝え方を変える

相談したのに何も変わらない、という声はよく聞きます。多くの場合、緊急の度合いが伝わっていません。「大変です」ではなく、起きていることをそのまま話してください。

何日眠れていないか、何回外に出たか、仕事を何日休んだか。数で伝えると、受け取る側の判断が変わります。 それでも動かないときは、市区町村の担当課に直接相談する道があります。

職場に伝えるかどうか

隠したまま働き続けて、急な休みが増え、結果として辞めることになる人がいます。介護を理由に仕事を辞めると、そのあとの生活も、介護の費用も苦しくなります。

介護休業や介護休暇、短時間勤務といった制度は、法律で定められています。使うには、勤め先に事情を伝える必要があります。 どこまで話すかは選べます。人事の担当者にだけ伝える、という形も取れます。

本人が出られる場を、残しておく

相談の場が、家族だけのものになりがちです。本人の見ているところで話しにくいのは分かりますが、本人が何も知らされないまま物事が決まっていくと、いちばん納得しません。

認知症カフェのように、本人も一緒に行ける場があります。行き先を決めるとき、住まいを変えるとき、本人の言葉を一度は聞いてください。 診断がついていても、望みを言えなくなっているわけではありません。

最初の一か所は、地域包括支援センター

どこに言えばよいか分からないときは、ここです。認定を受けていなくても、診断が出ていなくても相談できます。

費用はかかりません。 担当する区域が決まっているので、住んでいる場所で決まります。 このサイトの市区町村ページに、その市区町村のセンターを載せてあります。

医療の相談先は、別にある

診断や治療のことは、医療機関の役目です。かかりつけ医、もの忘れの相談ができる医療機関、専門の医療センター。

どこにかかればよいか分からないときも、まずかかりつけ医に聞いてください。 紹介してもらえます。市区町村の担当課も、地域の医療機関を把握しています。

家族どうしで話せる場がある

専門職に相談することと、同じ立場の人と話すことは別のものです。同じ経験をした人にしか分からないことがあります。

家族の会や、地域の集まりが各地にあります。 気軽に立ち寄れる場を設けている市区町村もあります。地域包括支援センターに、近くにあるかを聞いてください。

緊急のときの先を、決めておく

行方が分からなくなった、暴力が出た、火を出しかけた。その場で調べる時間はありません。

警察、消防、地域包括支援センター、ケアマネジャー、かかりつけ医。 番号を一枚にまとめて、電話のそばに貼っておいてください。同居していない家族にも、同じものを渡しておいてください。

相談にお金はかかりますか。
地域包括支援センター、認知症疾患医療センターの相談、認知症初期集中支援チームの訪問は費用がかかりません。医療機関での診察や検査には、通常の医療費がかかります。
認知症サポーターとは何ですか。
講座を受けて、認知症を正しく理解し、身近な人を手助けする人のことです。資格や義務があるわけではありません。家族が受けると、周りに理解者を増やすきっかけになります。市区町村で開かれています。

この記事の出典

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高齢者の食事だけを扱う姉妹サイト「配食のふれ愛 太子店」の記事です。 どちらも株式会社京谷商会が運営しています。

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