介護保険は3年ごとに見直される。古い情報に当たらないために

介護の窓口 編集部公開 2026-08-22最終更新 2026-08-25

インターネットで見つかる説明は、数年前のまま更新されていないものが多くあります。

3年ごとに変わる

市区町村は3年を1期とする介護保険事業計画を作り、それに合わせて保険料、報酬、サービスの区分が見直されます。自己負担の割合や、負担限度額の条件が変わることもあります。

だから「◯年に調べた金額」は、そのまま使えないことがあります。 このサイトの記事で具体的な金額をあまり書いていないのも、同じ理由です。

確かめる順番

  1. 住んでいる市区町村のサイトか窓口(保険料と独自の助成はここでしか分からない)
  2. 厚生労働省のページ(制度全体の考え方)
  3. e-Gov法令検索(条文そのもの)
  4. 福祉医療機構 WAM NET(制度の解説)
保険料と独自の助成は、市区町村ごとに違います。 全国共通の説明を読んでも分かりません。住んでいる市区町村の窓口が唯一の答えです。

情報の見分け方

読むときに見ること
見るところなぜ
いつの情報か改正前の説明が残っていることが多い
誰が書いたか国・自治体・公的機関か、それ以外か
出典が示されているか元の資料に当たれるか
金額が断定されているか地域と体制で変わるものを言い切っていないか

同じことを2か所以上で確かめてください。 命や生活に関わる判断をするときは、1つの説明だけで決めないほうが安全です。

変わったことに気づく機会

要介護認定の更新、負担割合証が届いたとき、ケアプランの見直し。 この3つの場面で、ケアマネジャーに「今回変わったことはありますか」と聞くのが、いちばん確実です。

検索で上に出てくるものが新しいとは限らない

長く置かれているページほど、検索の上のほうに残ります。改正前に書かれた説明が、そのままの姿で並んでいます。

ページの中に更新日が書かれていないものは、いつのものか分かりません。 金額や条件が書かれているのに日付が無いなら、そこで一度止めてください。同じ内容を、公的機関のページでもう一度確かめるほうが早く済みます。

変わっても、変わらないところがある

見直しで動くのは主に金額と条件です。申請から認定、ケアプラン、サービスという流れそのものは変わりません。

「制度が変わったから、また一から調べ直し」ではありません。 骨組みを一度つかんでおけば、変わった部分だけを追えばよくなります。このサイトが具体的な金額をあまり書かないのも、骨組みのほうが長く使えるからです。

自分の市区町村のことは、そこでしか分からない

保険料の額、独自の助成、紙おむつの支給、住宅改修の上乗せ。この種類のものは、全国共通の説明を何時間読んでも出てきません。

市区町村の担当課と地域包括支援センターが答えを持っています。 このサイトの市区町村ページには、その連絡先を先頭に載せてあります。探す順番を、そこから始めてください。

人に聞くほうが早い場面

調べても分からないことを、何時間もかけて探すことがあります。制度の細かい扱いは、担当している人に聞くのがいちばん速く、間違いもありません。

ケアマネジャー、地域包括支援センター、市区町村の担当課。 どこも、聞かれることが仕事のうちに入っています。「こんなことを聞いてよいのか」という遠慮は要りません。 調べるのは、聞く先を決めるためだと考えてください。

変わるのは、数年ごと

費用の単価や、サービスの内容は、決まった周期で見直されます。ある日突然すべてが変わるわけではありません。

見直しの前には、案が公開されます。 急に負担が増えたと感じたときは、その時期に当たっていることがあります。 明細を見て、分からなければ事業所に聞いてください。

請求の明細を、見る習慣

毎月届くものを、金額だけ見て置いている家庭が多くあります。何にいくらかかっているかが書かれています。

前の月と比べて、増えている項目を見てください。 分からない項目は聞いてよいものです。間違いが見つかることもあります。

負担が増えたときの手当て

見直しで負担が重くなったときに、そのまま我慢する必要はありません。軽くするしくみが用意されていることがあります。

対象になるかは、市区町村の窓口で確かめられます。 使う量を減らす前に、まず相談してください。減らして状態が落ちると、結局もっとかかります。

情報の出どころを、一つに決める

不確かな話が広がりやすい分野です。「制度が無くなる」といった話が回ることがあります。

厚生労働省と市区町村の案内が、確かな出どころです。 迷ったら、ケアマネジャーか市区町村の担当課に確かめてください。人づてに聞いた話で、判断を変えないことです。

改正されると使えなくなるサービスがありますか。
区分が変わったり、対象の要件が変わったりすることがあります。使っているサービスに関わる変更は、ケアマネジャーから説明があります。届いた通知は捨てずに確かめてください。
このサイトの情報はいつのものですか。
各記事の末尾に更新日と、参考にした公的機関のページを載せています。金額や細かい条件は、必ずお住まいの市区町村で確かめてください。

居宅介護支援が1件も無い市区町村が37ある

数のうえでは、居宅介護支援は全国に35,879件です。65歳以上1万人あたりにすると全国で10.0件です。定員が分かっている11,014件では、まんなかの定員が64人でした。運営しているのは27,534の法人です。

65歳以上1万人あたりで多い順に並べると、上位は和歌山県・沖縄県・大阪府です。この上位5県には、高齢化率で全国10位以内に入る都道府県が1つもありません。高齢者が多い地域ほど居宅介護支援が多い、という関係にはなっていません。少ないほうは鳥取県・新潟県・茨城県の順です。

掲載があるのは全国1,892市区町村のうち1,855市区町村で、37の市区町村には1件もありません。制度として使えることと、住んでいる場所で実際に選べることは別だ、ということです。お住まいの市区町村に何件あるかは、当サイトの市区町村ページで確かめられます。

この節の数字は、当サイトが掲載している居宅介護支援を数えたものです。もとになっているのは厚生労働省「介護サービス情報公表システム」のオープンデータと、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」の年齢階級別人口です。どちらも更新のたびに、この数字も変わります。

この記事の出典

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