老人ホームの紹介センターとは?無料の理由と使うときの注意

介護の窓口 編集部公開 2026-08-21

施設を探しはじめると、「無料で紹介します」という窓口を必ず目にします。なぜ無料なのかを知っておくと、この仕組みを上手に使えます。

入居相談・紹介とは

有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などを探している人に、条件に合う住まいを提案し、見学の手配や入居の手続きを手伝う民間のサービスです。「紹介センター」「入居相談室」などと呼ばれます。

入居相談・紹介は介護保険の指定事業所ではありません(民間のサービスです)。このサイトでは、高齢者住まい事業者団体連合会に届け出た事業者の相談窓口を掲載しています。

このサイトには、高齢者住まい事業者団体連合会に届け出た事業者の相談窓口を1,284件掲載しています。窓口の置かれている場所には偏りがあり、都市部に集まっている一方で、一つも無い市区町村もあります。紹介できる地域は都道府県の単位で届け出るので、窓口が隣の市にあっても相談はできます。

なぜ無料なのか

入居が決まると、施設から紹介センターへ紹介料が支払われるためです。相場は入居一時金や月額利用料の1か月ぶんから数か月ぶんです。相談する側は費用を払いません。

この仕組みは違法でも不当でもありませんが、知っておくと次の点が見えてきます。

  • 提携していない施設は紹介の候補に出てこない
  • 紹介料の高い施設が先に出てくることがある
  • 特別養護老人ホームなど公的な施設は紹介の対象になりにくい(紹介料がないため)
  • 早く決まったほうが紹介センターの利益になる
だからといって避ける必要はありません。地域の施設に詳しく、空き状況を把握しているのは大きな利点です。「ここは提携先だけの案内である」と分かったうえで使ってください。

頼めること

  • 条件(地域・費用・医療的ケア・認知症の状態)に合う施設を挙げてもらう
  • 空き状況を調べてもらう
  • 見学の日程を組んでもらう。同行してもらう
  • 費用の見積もりを出してもらう
  • 入居の申し込みや書類の手伝い
  • 入居後に合わなかったときの相談

ほかの相談先との違い

相談先費用扱う範囲偏り
紹介センター(民間)無料提携する民間の施設提携先に限られる
ケアマネジャー無料介護保険のサービス全般母体の法人に寄ることがある
地域包括支援センター無料公的な施設を含む地域全般少ない
病院の相談窓口無料退院先として受け入れ可能な施設少ない
市区町村の担当課無料公的な制度と施設なし

公的な施設(特別養護老人ホーム、老健、介護医療院)を含めて広く検討したいなら、地域包括支援センターか、入院中なら病院の相談窓口が先です。民間の有料老人ホームを中心に探すなら、紹介センターが効きます。

紹介の対象になる住まい

種類特徴費用の目安(月)
介護付き有料老人ホーム介護の職員が常駐。手厚い15万から35万円
住宅型有料老人ホーム介護は外部のサービスを使う12万から25万円
サービス付き高齢者向け住宅賃貸。安否確認と生活相談が付く10万から25万円
グループホーム認知症の人が9人以下で暮らす12万から18万円
費用は地域と施設で大きく違います。入居一時金が数百万円かかる施設もあれば、0円の施設もあります。「月額の総額」と「一時金」を分けて確かめてください。

誰の側に立っている相談先か

無料で相談に乗ってくれる窓口の多くは、施設から紹介料を受け取る形で運営されています。

紹介料を払う施設だけが候補になっている可能性があります。 どういう形で運営しているかを、最初に聞いてください。 悪いことではありませんが、知っておくべきことです。

公的な相談先と、併せて使う

地域包括支援センターとケアマネジャーは、紹介料を受け取りません。まずそちらに相談してください。

民間の相談窓口は、公的な相談を補うものとして使うのが安全です。 両方から候補を出してもらい、重なるところを見る。片方だけに頼らない。

介護保険のサービスではない

ここで扱うのは民間のサービスです。介護保険の指定を受けた事業所ではありません。

相談そのものは無料でも、契約に至れば施設側から手数料が動きます。 その分は、最終的に費用のどこかに含まれます。構造を知っておいてください。

見学は、自分の足で行く

紹介された施設をそのまま受け入れるのではなく、必ず自分で見てください。

同行してもらう場合も、案内された場所以外を見せてもらう。 このサイトの市区町村ページで、地域にどんな施設があるかを先に確かめておくと、提示された候補が偏っているかどうかが分かります。自分で全体を知ってから話を聞く。

本当に費用はかからないのですか。
相談する側は無料です。入居が決まったときに施設から紹介料が支払われます。ただし、その紹介料は施設の運営費から出るので、間接的には入居費用に含まれています。
複数の紹介センターを使ってもいいですか。
使えます。扱う施設が違うので、2か所か3か所に相談すると候補が広がります。同じ施設に別々の窓口から申し込まないよう、見学した施設は記録しておいてください。
急かされている気がします。
早く決まるほど紹介センターの利益になる仕組みです。見学して納得できなければ断って構いません。「もう少し考えます」と言える相手かどうかも、選ぶときの目安になります。
特別養護老人ホームは紹介してもらえますか。
紹介料がないため、扱わないところがほとんどです。特別養護老人ホームは、市区町村の担当課か地域包括支援センター、施設へ直接申し込んでください。

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