老人ホーム紹介センターの選び方!損をしない使い方
紹介センターは、うまく使えば時間を大きく節約できます。大事なのは、「こちらの条件を先に固めてから相談する」ことです。
1. 相談する前に条件を書き出す
条件が曖昧なまま相談すると、相手の出してきた候補に流されます。次の項目を紙に書いてから行ってください。
- 毎月出せる金額の上限(年金と貯えから逆算する)
- 入居一時金を出せるか、いくらまでか
- 通える範囲(家族が月に何回行けるか)
- 必要な医療的ケア(吸引、インスリン、酸素など)
- 認知症の状態(夜間に動き回る、外に出るなど)
- 看取りまで希望するか
- いつまでに決めたいか
2. 公的な施設も案内してくれるか
「特別養護老人ホームも並行して申し込んでおいたほうがいいですよ」と言ってくれる窓口は、紹介料にならない話まで含めて考えてくれています。判断の目安になります。
3. 提携先の数と範囲
| 聞くこと | 見るところ |
|---|---|
| 何施設と提携していますか | 候補の幅 |
| この地域では何件ありますか | 地元をどれだけ知っているか |
| 提携していない施設も教えてもらえますか | 正直さ |
| 実際に見学されたことはありますか | 資料だけで話していないか |
4. 見学に同行してくれるか
同行してもらうと、施設の説明を一緒に聞いて、あとで「あれはどういう意味か」を確かめられます。契約書の読み方も見てもらえます。ただし、同行者がいると断りにくくなる面もあります。
見学は最低でも3か所。1か所目で決めないでください。比べる相手がないと、良し悪しの判断がつきません。
5. 断りやすいか
「今決めないと埋まります」「この条件は今日までです」と急がせる窓口には気をつけてください。住まいを移すのは、本人にとって人生の大きな変化です。数日考える時間を持てない相手とは進めないでください。
6. 費用の見積もりを紙でもらう
| 確かめる項目 | 見落としやすい点 |
|---|---|
| 入居一時金 | 返還される割合と期間(償却期間) |
| 月額利用料 | 家賃・管理費・食費の内訳 |
| 介護保険の自己負担 | 要介護度が上がると増える |
| 上乗せ介護費 | 手厚い体制の施設は別途かかる |
| おむつ代・医療費 | 月に数千円から数万円 |
| 退去のとき | 原状回復費、予告の期間 |
「要介護3になったら、月にいくらになりますか」と将来の金額も出してもらってください。今の金額だけで決めると、数年後に払えなくなります。
7. 複数の窓口を使う
扱う施設が違うので、2か所か3か所に相談すると候補が広がります。同時に、地域包括支援センターにも相談して公的な施設の道を開いておいてください。
8. 入居後の相談に乗ってくれるか
入ってみたら合わなかった、職員の対応に不安がある。そうしたときに相談できるかを聞いておいてください。「入居が決まったら終わり」の窓口と、その後も付き合う窓口があります。
- 相談だけでも大丈夫ですか。
- 大丈夫です。「まだ先の話ですが」と前置きして構いません。早めに情報を集めておくと、急に必要になったときに慌てません。
- 担当者が合いません。
- 同じ窓口でも担当を替えてもらえます。言いにくければ、別の紹介センターに相談してください。費用はかかりません。
- 本人を連れて行くべきですか。
- 見学は本人と行けるのが理想です。難しければ家族だけで下見をして、候補を絞ってから本人に見てもらう方法もあります。