高齢者の配食サービスとは?料金の目安と見守りの仕組み
毎日の食事が細くなってきた。同じものばかり食べている。離れて暮らしていると、そこがいちばん気になります。配食サービスは、食事と安否確認をまとめて引き受ける仕組みです。
高齢者向けの配食サービスとは
栄養に配慮した食事を、毎日または決まった曜日に自宅へ届けるサービスです。多くは手渡しで、受け取る様子から体調の変化に気づく役割も担っています。
配食サービスは介護保険の指定事業所ではありません(民間のサービスです)。要介護認定がなくても頼めます。このサイトでは、厚生労働省のデータに載る事業所とは別に、民間サービスとして掲載しています。
見守りの中身
- 手渡しで届け、応答があるか確かめる
- 返事がない場合、あらかじめ決めた連絡先へ電話する
- 前日の容器が下げられていないなど、いつもと違う点に気づく
- 希望すれば、離れて暮らす家族へ様子を知らせる
ポストへの置き配にすると、この見守りの部分は働きません。安否の確認を目的にするなら、手渡しにしてください。
食事の種類
| 種類 | 向いている人 |
|---|---|
| 普通食 | かむ・飲み込む力に問題がない |
| やわらか食 | かむ力が落ちてきた |
| ムース食・ミキサー食 | 飲み込みに不安がある |
| カロリー調整食 | 糖尿病などで指示がある |
| たんぱく・塩分調整食 | 腎臓の病気などで指示がある |
飲み込みに不安がある場合、合わない形態の食事は誤嚥(気管に入ること)につながります。主治医や言語聴覚士、ケアマネジャーに「どの形態が合うか」を確かめてから頼んでください。
料金の目安
| 内容 | 1食あたりの目安 |
|---|---|
| 夕食のみ・普通食 | 600円から750円 |
| やわらか食・調整食 | 650円から850円 |
| 朝食 | 450円から600円 |
| 配達料 | 無料のことが多い(地域による) |
毎日夕食を頼むと、1か月でおおむね2万円前後になります。週に3回など、日を選んで頼むこともできます。
市区町村の助成があることがある
多くの市区町村が、一人暮らしの高齢者などを対象に1食あたり200円から400円を助成しています。「配食サービス」「食の自立支援事業」といった名前で行われています。
- 対象になるのは、一人暮らし・高齢者のみの世帯・要支援や要介護の認定がある人など
- 申し込みは市区町村の介護保険担当課か地域包括支援センター
- 指定された業者からの配達に限られることが多い
- 回数の上限がある(週に何回まで、など)
この助成は知られておらず、使わないまま全額を払っている人が多くいます。まず市区町村の担当課に「配食の助成はありますか」と聞いてください。
介護保険のサービスとの関係
| 配食サービス | 訪問介護の調理 | |
|---|---|---|
| 仕組み | 民間のサービス | 介護保険 |
| 認定 | 不要 | 要介護1以上(生活援助) |
| 費用 | 1食600円から850円 | 20分から45分で約1,830円の1割 |
| できること | 届ける。安否を確かめる | 本人の好みに合わせて台所で作る |
| 向いている場面 | 毎日の食事を安定させたい | 食事以外の家事も頼みたい |
併せて使う人もいます。平日は配食、週末は訪問介護で作ってもらうといった組み立てです。ケアマネジャーに相談してください。
- 要介護認定がなくても頼めますか。
- 頼めます。民間のサービスなので、認定は必要ありません。ただし市区町村の助成を使う場合は、条件が付くことがあります。
- 本人が嫌がっています。
- まず1週間だけ試してみることを勧めてください。多くの事業者が試食や短期の利用に応じています。「見守りのため」と言うより「作るのが大変だろうから」と伝えるほうが受け入れられやすい、という声もよく聞きます。
- アレルギーがあります。
- 対応できるかは事業者によります。申し込むときに必ず伝えてください。対応が難しい場合は、その日だけ別の献立にしてもらう方法もあります。
- 留守のときはどうなりますか。
- 置き場所を決めておく方法がありますが、安否確認の意味は薄れます。デイサービスの日は配達を止めるなど、曜日で調整してください。