誰か一人に寄る。分担を決めるときに揉める理由

介護の窓口 編集部最終更新 2026-08-22

「できるときに手伝う」は分担ではありません。決めていないことは、いちばん近くにいる人の仕事になります。

まず書き出す

何が「介護」なのかが、人によって違います。 手を動かす介助だけを思い浮かべている人と、通院の付き添い、書類、金銭管理、施設との連絡まで数えている人とでは、負担の見え方がまるで違います。

やることを全部書き出してから割り当てると、話が具体的になります。 「手伝う」ではなく「毎月の請求の確認は自分がやる」という単位まで下ろします。

割り当て方

分け方の例
担い手担えること
近くに住む人急な呼び出し、通院の付き添い、日々の様子見
遠くに住む人書類・手続き、費用の管理、情報を調べる、月1回の交代
時間が取れない人費用を多めに出す、サービスを増やす分を負担する
全員方針を決める話し合いに参加する
「お金は出すから」で終わらせないでください。 手を動かしている人が求めているのは、負担が見えていることと、決めるときに一緒にいることです。金額だけでは代わりになりません。

揉める原因は情報の差

近くにいる人だけが状況を知っていると、遠くの人の発言がずれます。 「まだ大丈夫そうだ」「施設は早い」といった言葉が、実際に世話をしている側を追い詰めます。

記録を共有する形を作ってください。 ケアマネジャーからの連絡、受診の結果、費用の明細を全員が見られるようにすると、話が早く進みます。

費用の出し方を先に決める

原則は本人のお金で本人の介護をまかなうことです。 足りない分をどう出すかは、金額と期限を決めて記録に残してください。口約束のまま長く続くと、相続のときに必ず揉めます。

立て替えた分は領収書と一緒に記録しておきます。 相続のときに、寄与分や特別寄与料として考える材料になります。

話し合いにならない相手がいます。
ケアマネジャーや地域包括支援センターの職員に同席してもらう方法があります。第三者がいると、感情の応酬になりにくくなります。
一人でやるほうが早いと感じます。
短期的にはそうですが、続きません。倒れたときに誰も引き継げない状態になります。分担は今のためではなく、続けるための備えです。

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