ケアマネジャーの選び方!合う人を見つける9つの視点
ケアマネジャーは、これから何年も付き合う相手です。介護の中で、最も「誰に当たるか」で差が出るところだと言っていいと思います。最初に選ぶときも、途中で替えるときも、遠慮はいりません。
1. 連絡が取れるか
これがいちばん大事です。介護は、急に困ることが起きます。転んだ、熱が出た、デイサービスに行きたがらない。そのときに連絡がつくかどうかで、家族の消耗が変わります。
- 電話に出られないときの折り返しはどれくらいか
- 事業所は何時から何時まで開いているか
- 休みの日や夜間はどうなるか(当番がいるか)
- メールやLINEでのやりとりに応じてくれるか
- 担当が休みのとき、ほかの人が状況を分かっているか
2. 母体による偏りがないか
居宅介護支援事業所の多くは、デイサービスや訪問介護を営む法人が併せて運営しています。自分の法人のサービスばかりを組むケアマネジャーもいます。
「ほかの事業所も含めて、いくつか候補を出していただけますか」と最初に伝えてください。同じ法人のサービスが悪いわけではありませんが、比べたうえで選びたいという意思は伝わります。
3. 提案の幅
| こちらの困りごと | 幅のある返し方 |
|---|---|
| 夜が不安 | 定期巡回、見守り機器、ショートステイなど複数を出す |
| 入浴させられない | 訪問入浴、デイサービス、福祉用具と改修を並べる |
| 介護に疲れた | ショートステイ、家族の会、レスパイトの話が出る |
| 費用が心配 | 限度額、軽減の仕組み、総合事業まで説明する |
「デイサービスに行きましょう」しか出てこない場合、知っている引き出しが少ないか、自分の法人のサービスへ寄せている可能性があります。
4. 本人に話しかけるか
家族とばかり話して、本人には話しかけない人がいます。本人の意思を確かめないまま作られたケアプランは、結局うまくいきません。最初の訪問のとき、誰に向かって話しているかを見てください。
5. 医療との連携
- 主治医とやりとりしてくれるか
- 入院したとき、病院へ情報を渡してくれるか
- 退院のときの調整に入ってくれるか
- 看護師や医療の資格を持つケアマネジャーか(医療的ケアがある場合に効きます)
6. 資格と経験
| 背景 | 得意な傾向 |
|---|---|
| 看護師 | 医療的ケア、退院の調整、病状の見立て |
| 介護福祉士 | 介護の現場感覚、暮らしの組み立て |
| 社会福祉士 | 制度、権利を守ること、家族の問題の調整 |
| 主任介護支援専門員 | 難しい事例、地域の資源に詳しい |
資格で決まるわけではありませんが、医療的ケアが多い場合は看護職の背景があると話が早くなります。
7. 場所
自宅から近い事業所を選んでください。月に1回の訪問だけでなく、何かあったときに動ける距離かどうかが効きます。同じ市区町村の中から選ぶのが基本です。
8. ケアプランの中身を見る
ケアプランは、家族も読むものです。「本人らしい暮らしの実現」といった言葉だけが並んでいたら、具体的に書き直してもらってください。
- 何に困っていて、どうなりたいのかが書かれているか
- サービスの回数と時間が具体的か
- 家族がすることも書かれているか
- 限度額のどれくらいを使うか、自己負担がいくらか書かれているか
9. 替えたいときの進め方
- 新しい居宅介護支援事業所を探して、受けてもらえるか聞く
- 新しい事業所と契約する
- 市区町村へ届け出る(多くは事業所が代行します)
- 引き継ぎは事業所どうしで行われる
今の担当者へ直接言う必要はありません。言いにくければ、地域包括支援センターか市区町村の介護保険担当課に「替えたい」と伝えてください。間に入ってくれます。
- 何か所か会ってから決められますか。
- 会えます。契約前に面談を申し込んで構いません。2か所か3か所と話すと、違いがはっきり分かります。
- 断られることはありますか。
- 担当できる人数の上限があるため、「今はいっぱいです」と断られることがあります。断りではなく空きの問題なので、ほかを当たってください。
- 相性が悪いだけで替えるのは申し訳ないです。
- 相性は大事な要素です。何年も続く関係なので、話しにくい相手のままにしないでください。事業所を替えるのは日常的に行われていることです。