訪問リハビリの選び方!目標の立て方と事業所の見きわめ方
訪問リハビリで多い困りごとは、「毎週来てもらっているが、何が変わったのか分からない」というものです。これは事業所選びと、最初の目標の立て方でかなり防げます。
1. 目標を、暮らしの言葉で立ててくれるか
よい事業所は、最初の訪問で本人と家族に「何ができるようになりたいですか」と聞きます。「筋力の維持」ではなく、「風呂に一人で入る」「仏壇まで歩いて行く」のように、暮らしの言葉で目標を立ててくれるかを見てください。
目標が具体的だと、続けるかどうかの判断もできます。3か月後に達したか達しなかったかが、家族にも分かるからです。
2. 必要な職種が来るか
- 歩行や立ち上がりが課題 → 理学療法士
- 着替え・食事・トイレなど暮らしの動作が課題 → 作業療法士
- むせる、話しづらい → 言語聴覚士
言語聴覚士は数が少なく、地域によっては訪問で頼めないことがあります。飲み込みが心配な場合は、対応できる事業所があるかをケアマネジャーに先に確かめてもらってください。
3. 家族に「やり方」を残してくれるか
週1回40分の訪問だけで体は変わりません。残りの6日をどう過ごすかのほうが大きく効きます。
- 家でできる運動を、紙や写真にして置いていってくれるか
- 介助のしかたを家族に教えてくれるか
- 「やりすぎ」の見分け方も教えてくれるか
4. 家の中を見て、環境まで提案してくれるか
訪問リハビリの強みは、家を見られることです。手すりの位置、いすの高さ、よく使う物の置き場所。そこまで踏み込んだ話が出てくるかどうかで、事業所の力量が見えます。
5. やめどきを一緒に考えてくれるか
状態が落ち着けば、訪問リハビリから通所リハビリへ移る、地域の体操教室に切り替える、という選択もあります。「そろそろ次の段階ですね」と言ってくれる事業所は信頼できます。漫然と続く場合は、ケアマネジャーに見直しを頼んでください。
面談で聞くとよいこと
| 聞くこと | 見るところ |
|---|---|
| 「3か月後、どうなっていそうですか」 | 見通しを言葉にできるか |
| 「家でやることはありますか」 | 訪問時間の外まで考えているか |
| 「担当の方は替わりますか」 | 引き継ぎの仕組みがあるか |
| 「うまくいかない場合はどうしますか」 | 計画を変える柔軟さがあるか |
- 通所リハビリと迷っています。
- 外出できるなら通所リハビリのほうが機器も人手も充実しています。外出が負担な時期は訪問から始め、力が戻ってきたら通所へ移る、という順にすることが多くあります。
- 訪問リハビリと訪問介護は同じ日に使えますか。
- 使えます。時間が重ならないように組みます。調整はケアマネジャーが行います。
- 要支援でも使えますか。
- 使えます。「介護予防訪問リハビリテーション」という名前になり、費用や回数の考え方が少し変わります。