家事代行の選び方!高齢の親に頼むときの見極め方
家事代行は、家に人を入れるサービスです。料金より先に、誰が来るのか、何かあったときどうなるのかを確かめてください。そのうえで、介護保険で頼めるものと分けて考えると、費用がかなり変わります。
このサイトに載っている家事代行の窓口は全国で862件です。ただ、選ぶ相手は会社というより、実際に来る人になります。会社の名前で決まらないところが、介護保険のサービスとの大きな違いです。
毎回同じ人が来るか
家事代行を選ぶとき、まず料金表を見たくなります。ただ、高齢の親の家に人を入れる場合、いちばん大事なのは誰が来るのかです。毎回違う人が来ると、そのたびに家の勝手を説明することになり、本人が気を張ります。物のしまい場所も、触られたくないものも、一から伝え直しになります。
定期の契約で担当を固定できるかを聞いてください。会社によっては担当制をはっきり掲げています。固定できない場合でも、同じ数人が交代で回る形なら負担はかなり軽くなります。担当が替わるときに引き継ぎがあるかどうかも、併せて確かめてください。
本人にとっては、家に上がる相手が知っている人かどうかで、このサービスの受け止め方そのものが変わります。慣れた人が来るようになると、「今日は来てくれる日だ」と待つようになる人もいます。
誰が来るのか、どういう会社なのか
家事代行には、会社が雇っている人が来る形と、登録している個人を仲介する形があります。仲介する形は料金が安いことが多い一方、教育や備えの中身は個人ごとに差が出ます。高齢の親の家に入れるなら、会社が雇っている形のほうが、確かめるべきことが会社に集まっていて分かりやすくなります。
申し込む前に、来る人は社員か登録者か、身元の確認をしているか、研修はどのくらいあるか、高齢者の家に入った経験があるか、介護の資格を持つ人がいるかを聞いてください。答えづらそうにする会社は、そこが弱いということです。
何かあったときの備えがあるか
家の中で作業をする以上、物が壊れることも、作業中にけがをすることもあります。備えの有無は、起きてから聞くのでは遅い項目です。
| 確かめること | なぜ大事か |
|---|---|
| 物を壊したときの補償はありますか | 保険の有無と、支払われる上限 |
| 作業中にけがをしたらどうなりますか | 会社が備えているか、本人任せか |
| 家の中の物がなくなったら | 確かめる手順を決めてあるか |
とくに最後の項目は、聞いておく値打ちがあります。認知症があると、しまい忘れたものを「盗られた」と感じることがあり、珍しいことではありません。そうした申し出があったときの手順を決めている会社なら、こちらも慌てずに対応できますし、来ている人を頭から疑わずに済みます。
鍵を預けるかどうか
本人が玄関まで出られないときのために、鍵を預ける契約になることがあります。便利ですが、預けたあとのことまで決めておいてください。
どこに保管するのか、誰が持ち出せるのか、担当が替わったときにどう引き継ぐのか、契約を終えるときにどう返すのか。この四つを聞いて、書面に残してもらえれば、たいていの心配は先に片づきます。書面にできるかどうかにも、会社の姿勢が表れます。
表の値段では比べられない
一時間あたりの単価は比べやすいのですが、それだけでは実際に払う額が見えません。多くの会社が最低の利用時間を二時間に決めていて、そこへ交通費が加わります。入会金や年会費がかかる会社もあります。
「一時間三千円」と書かれていても、最低二時間に交通費と年会費を足せば、一回あたり八千円ということが起こります。土日祝や早朝夜間の割り増し、延長したときの単価、キャンセルは何日前まで無料かも含めて、ひと月の合計を出してもらってください。
使うのが月に一回か二回なら、年会費のある会社は割高になります。反対に毎週使うなら、年会費を払っても単価の安い会社のほうが下がります。自分たちの使い方で計算しないと、比べたことになりません。
介護保険で頼めるものを、家事代行に出さない
ここがいちばん費用に効きます。訪問介護の生活援助で頼めることを家事代行に出すと、十倍以上の金額を払うことになります。まずケアマネジャーに「これは介護保険で頼めますか」と確かめてください。要介護の認定があって、本人のための家事であれば、多くは訪問介護で頼めます。
| 頼みたいこと | まず当たる先 |
|---|---|
| 本人の食事・洗濯・日常の掃除 | 訪問介護(生活援助) |
| 同居している家族のぶん | 家事代行 |
| 窓、換気扇、床のワックスがけ | 家事代行 |
| 庭、物置、大型のごみ | 家事代行 |
| 通院の付き添い | まず訪問介護(条件あり)、難しければ家事代行 |
訪問介護で頼めないのは、同居している家族のための家事、日常の範囲を超えた大掃除、庭仕事や大型のごみの片付け、本人の暮らしに直接関わらない用事です。ここが家事代行の出番になります。両方を組み合わせて、費用を抑えながら必要なところを埋めるのが現実的なやり方です。
高齢者の家に慣れているか
家事の手際よりも、こちらのほうが効きます。若い世代の家では歓迎される手早さが、高齢の親の家では裏目に出ることがあるからです。
見た目には要らなく見えるものでも、本人にとって大事なものがあります。黙って捨てられると、そのあと長く尾を引きます。物の置き場所を変えるのも同じで、きれいに並べ直した結果、本人がどこに何があるか分からなくなることがあります。
「きれいにする」ことより「本人が困らないようにする」ことを先に置ける人かどうかです。片付けを頼むときは、捨ててよいものを本人と一緒に決めてから頼んでください。本人が立ち会えるなら、その場にいてもらうのがいちばん確かです。
家族に様子が伝わるか
離れて暮らしているなら、作業のあとに報告をもらえるかを確かめてください。冷蔵庫に古いものが溜まっていないか、部屋の様子はどうか、本人の体調に変わりはないか。家事代行が、離れた家族にとっての目になることがあります。
「そういえば最近、洗濯物が溜まっています」という一言から、体調の変化に気づけることもあります。報告の方法と、どこまで見てもらえるのかを、最初に決めておいてください。
一回試してから決める
多くの会社が初回のお試しを用意しています。まず一回来てもらい、本人の様子を見てから定期の契約に進んでください。本人が受け入れられるかどうかが、いちばん大きな分かれ目です。ここを飛ばして半年の契約を結ぶと、来るたびに本人が嫌がるという厄介な状態になります。
定期の契約に進むときは、終わり方も聞いておきます。解約の申し出は何日前までか、違約金があるか、担当を替えてもらえるか、回数を減らせるか。始めるときには聞きにくいことですが、あとで言い出しにくくなるより、先に確かめておくほうが気楽です。
同じ人が来るかどうか
毎回違う人が来ると、家の勝手を説明し直すことになります。本人の負担が積み上がります。
担当が固定されるかを、最初に聞いてください。 固定できる事業者と、その都度割り当てる事業者があります。 高齢の一人暮らしでは、ここが続くかどうかを分けます。
何を頼めて、何を頼めないか
同じ「家事代行」でも、対応する範囲が違います。高い所の作業、庭、大型の家具、専門的な清掃。
頼みたいことを具体的に挙げて、できるかを確かめてください。 追加の料金がかかるものもあります。契約の前に、料金表を見せてもらう。
身元と、もしものときの備え
家の中に人が入ります。誰が来るのかを、事業者が把握しているかが大事です。
研修の有無、身元の確認、保険に入っているか。 物を壊したときや、けがをしたときにどうなるかを確かめてください。個人で請け負う形の場合は、特に確かめる。
費用の形を、確かめる
1時間いくらの形、定期の契約、都度の依頼。形によって単価が変わります。
交通費、鍵の預かり、当日の取り消し。 追加でかかるものを確かめてください。このサイトの市区町村ページで、その地域に対応している事業者を確かめられます。
- 親が「他人を家に入れたくない」と言います。
- 一度で説得しようとしないでください。家族が立ち会う日に一回だけ来てもらう、窓や換気扇など本人がやりたくない作業から頼む、といった入り方があります。本人が楽になったと感じれば、続くようになります。
- 費用を抑えたいです。
- 介護保険で頼めるものを先に訪問介護へ回し、家事代行は月に一回か二回に絞ってください。市区町村が独自の生活支援サービスを持っていることもあるので、介護保険の担当課か地域包括支援センターに確かめてください。
- 毎回立ち会わないといけませんか。
- 最初の数回は立ち会うことを勧めます。家の勝手を伝えられますし、本人と来る人の相性も見られます。慣れたら、鍵を預ける形や本人が応対する形へ移していけます。
- 合わない人が来たらどうしますか。
- 会社へ伝えて担当を替えてもらってください。直接その人へ言う必要はありません。替えられない会社なら、会社ごと替えることになります。だからこそ、契約の前に「担当は替えられますか」と聞いておきます。
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高齢者の食事だけを扱う姉妹サイト「配食のふれ愛 太子店」の記事です。 どちらも株式会社京谷商会が運営しています。