訪問介護の選び方!見学と契約前に確かめたい7つのこと
ケアマネジャーから事業所の候補をいくつか挙げてもらったものの、パンフレットを見比べても違いが分からない。訪問介護でよくある行き詰まりです。見るべきところは多くありません。次の7つを順に確かめてください。
1. 希望する曜日と時間帯に来られるか
最初に確かめるのはここです。どれだけ評判がよくても、朝7時の身じたくに来られない事業所は候補になりません。早朝・夜間・土日に対応しているか、対応する場合の追加料金はいくらかを聞いてください。
「相談に応じます」という返事は、まだ空いているという意味ではありません。「来週の火曜と金曜の朝8時は入れますか」と、日と時間を出して聞くのが確実です。
2. 担当するヘルパーが何人で、入れ替わりはどれくらいか
同じ人が続けて来るほうが、本人の負担は軽くなります。家の物のありかも、体の動かし方の癖も、毎回説明しなくて済むからです。
- 担当は固定か、日によって替わるか
- 担当が休んだときに代わりに来る人は決まっているか
- 職員のうち介護福祉士の資格を持つ人はどれくらいいるか
- 働いている人の入れ替わりは激しくないか
3. 急に必要になったときに連絡がつくか
- 営業時間外の連絡先があるか(携帯電話か、当番の番号か)
- 訪問したときに本人の具合が悪かった場合、誰にどう連絡が来るか
- 家族が離れて暮らしている場合、どのタイミングで連絡をもらえるか
離れて暮らしている場合は、「変わったことがあれば必ず連絡がほしい」と最初に伝えておいてください。事業所によっては、報告の頻度をこちらから決められます。
4. キャンセルの決まり
入院や体調不良で直前に取りやめることは必ず起きます。何時間前までなら無料か、当日の取りやめはいくらかかるかを、契約前に確かめてください。キャンセル料は事業所ごとに決めているため、金額に幅があります。
5. 頼めないと言われたときに、代わりの案が出てくるか
介護保険では引き受けられないこと(家族の分の家事、大掃除、庭の手入れなど)は必ず出てきます。そのときに「できません」で終わる事業所と、「その部分は自費のサービスがあります」「地域のボランティアで頼めます」と別の道を出せる事業所とでは、その後の暮らしやすさが変わります。
6. ケアマネジャーとの連携がとれているか
訪問介護の事業所とケアマネジャーが同じ会社に属していることがあります。連絡が速いという利点がありますが、「その会社のサービスばかりを勧められないか」という点は見ておいてください。
見分け方は簡単で、ケアマネジャーに候補を挙げてもらうときに「他の会社の事業所も含めて教えてください」と伝えることです。複数の候補を出すのは、本来ケアマネジャーの務めです。
7. 契約書と重要事項説明書を、その場で読ませてもらえるか
- 料金表(介護保険の分と、自費の分が分けて書かれているか)
- キャンセル料と、交通費などの実費
- 苦情の窓口(事業所の担当者名と、市区町村の窓口の両方が書かれているか)
- 損害賠償の取り決め(物を壊したときの扱い)
持ち帰って読みたいと言ったときに嫌な顔をされたら、それ自体が判断材料になります。
面談のときに聞くとよい一言
| 聞くこと | 見るところ |
|---|---|
| 「うちのような状態の方は、どれくらい担当されていますか」 | 経験の厚みと、答えの具体性 |
| 「初回は誰が来て、何をしますか」 | 段取りが決まっているか |
| 「本人が嫌がったときはどうされますか」 | 無理に進めない工夫があるか |
| 「記録は見せてもらえますか」 | 家族と共有する姿勢があるか |
決めたあとも、変えていい
訪問介護は、契約したら終わりではありません。相性が合わない、頼みたい内容が変わった、時間帯を変えたい。どれもケアマネジャーに伝えれば調整できます。数週間使ってみて違和感が残るなら、遠慮せずに相談してください。
- 大きな会社と、地域の小さな事業所はどちらがいいですか。
- 規模そのものより、希望の時間帯に人を出せるかどうかで決めてください。大きい事業所は代わりの人を立てやすく、小さい事業所は同じ人が長く担当しやすい、という傾向の違いはあります。
- 複数の事業所を同時に使えますか。
- 使えます。朝は近所の事業所、通院の付き添いだけ別の事業所、という組み方もできます。調整はケアマネジャーが行います。
- 見学はできますか。
- 訪問介護は事業所の建物ではなく自宅で受けるサービスなので、見学ではなく「面談」になります。契約前にサービス提供責任者が自宅に来て、状況を見ながら相談する場が設けられます。そのときの説明の分かりやすさが、いちばんの判断材料になります。