老健の選び方!リハビリの中身と退所後の見通しを聞く
老健は「入れるかどうか」で決めてしまいがちですが、リハビリの中身と、退所後をどう考えてくれるかで大きく差が出ます。入所前に、その2つを聞いてください。
1. リハビリの回数と時間
週に何回、1回何分、誰が担当するかを聞いてください。「週2回・20分ずつ」と「週5回・40分ずつ」では、3か月後の状態がまるで違います。
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は何人いるか
- 1人あたり週に何回、何分か
- 個別のリハビリか、集団の体操か
- 土日もリハビリがあるか
2. 在宅復帰の実績
「1年間で何人が自宅へ戻られましたか」と聞いてください。数字で答えられる施設は、そこを意識して運営しています。
在宅復帰率が高い施設は、リハビリが手厚い反面、退所を促す力も強くなります。長くいたい場合とは望みが食い違うので、入所前にこちらの考えを伝えておいてください。
3. 薬と医療の扱い
| 確かめること | なぜ大事か |
|---|---|
| 今の薬を続けられますか | 高額な薬は施設の負担になり、断られることがある |
| かかりつけの病院に通えますか | 通院の可否と付き添いの担い手 |
| 夜間に医師や看護師はいますか | 状態が変わったときの対応 |
| 入院が必要になったらどうしますか | 搬送先と、戻れるかどうか |
4. 退所の話をいつ、どう切り出されるか
「3か月経ったら出てください」と急に言われるのか、「そろそろ次を考えましょう」と一緒に相談してくれるのか。ここは施設の姿勢がはっきり出るところです。
- 退所の判定は誰がどう行うか
- 在宅へ戻る準備を手伝ってもらえるか(家屋の確認、福祉用具の相談)
- 在宅が難しい場合、次の施設を一緒に探してもらえるか
- 同じ法人に特別養護老人ホームやグループホームがあるか
5. 部屋と暮らしぶり
- 部屋の種類(相部屋か個室か、ユニット型か)
- 起きて過ごす時間があるか、ベッドにいる時間が長いか
- 食堂で食べるか、部屋で食べるか
- 外出・外泊ができるか
6. 家族への報告
リハビリの経過を家族に伝えてくれるかを聞いてください。3か月後の判定のときに初めて状況を知る、という進み方だと、準備が間に合いません。月に1度は様子を知らせてもらえる形にしておいてください。
7. ショートステイで試す
その施設のショートステイ(短期入所療養介護)を先に使うと、食事、職員の関わり方、リハビリの雰囲気が分かります。入所を考えているなら、まずここから始めてください。
- 病院に併設された老健のほうが安心ですか。
- 急に体調が変わったときの搬送は速くなります。ただしリハビリの中身は施設ごとの差が大きいので、併設かどうかだけでは決められません。
- 特別養護老人ホームを待つあいだに使えますか。
- 現実にはよく行われています。ただし在宅復帰が目的の施設なので、正直に事情を伝えて、受け入れられるかを相談してください。
- 入所を断られました。
- 理由を聞いてください。薬や医療的ケアが理由なら、介護医療院や医療の体制が厚い施設へ相談先を移すことになります。ケアマネジャーか、病院の相談窓口に伝えてください。